以前に、

週刊文春について投稿致しました。 

そしてまた、
公開を控えておりました過去の投稿も、
そのまま公開することに致しました。
【複製】と表示があるのは、
書いた当時のままを編集せずに公開するためです。
どうぞ、ご了承下さい。
本当に、
悲しい結末になってしまい、
彼女のご冥福を
ただひたすらお祈りするしかありません。

歌劇団の外部調査の結果が、
何らかの形で公表されるまでは、
彼女について触れる内容を、
控えるつもりでおりましたが、
先日、ご遺族の弁護士から
会見がありましたので、
彼女の死について
思うことを書こうと思います。

内容はかなり重く、
読んで頂いて、精神的負担になる
可能性もあるかもしれません。
ですから、
お読み頂かなくても構いません。
どうぞ、
各自でご判断下さいますよう
お願い申し上げます。


毎度のことですが、
私は文春の記事を読んでおりません。
が、お節介な友人がおりまして、
彼女が命を絶った後の文春の記事を、
私に全文を読んで聞かせてくれました。

そこで、
とても気になった一文がありました。
記事を正確には書けませんが、
内容は、
彼女が文春の記事に出たことを、
気には留めていなかった
という主旨の内容でした。

一体どんな方法で確認したのか?

とにかくそれが不思議でした。
普通に考えるなら、
本人から直接聞くしかありません。

まぁ私のように、
一切週刊誌などを読まない人間なら、
文春がいくら騒いでいても、
全く気には留めないので、
同じように彼女も、
『知らなかった』
可能性があったかもしれません。

しかし、
それはありえないでしょう。

歌劇団が
記事の確認を、天彩峰里と
2人に対して行っているでしょうし、
もし、
そんな作業をしていなかったとしても、
どこでも
インターネットが利用できる今の時代で、
全く知らないとは言えないでしょう。
彼女のファンだって、
黙っていなかったはずです。

ではどんな方法で、
文春は、彼女に確認をしたのか?
生前だったのか?
死後なら、誰に聞いたのか?

文春が、彼女の生前に、
直接聞いたり、確認することは、
劇団を通さない限り
表向き無理です。
彼女自身が、そんなデメリットを
取る必要はないでしょう。

なら、誰に聞いたのか?

彼女以外で考えられるのは、
身近にいた他の宙組生、
劇団関係者、ファン、
ご遺族しかありませんよね。

でも、
ある意味重要な内容を
他人に確認するのは、
信憑性に欠けるでしょう。

まさか、
忌中の大変な時に、
文春が、ご遺族に聞いたのか?
と、考えたりもしました。

そんなモヤモヤしたものが、
ずっと頭に残っていたのですが、
先日の、
ご遺族の弁護士の会見を見て、
なんとなく理解できました。

これは、
私の推測に過ぎませんが、
文春に情報提供していたのは、
彼女の
ご遺族ではなかったのか?
と思うのです。
念のために、もう一度書いておきます。
これは、私の推測です。

そう思うと、
これまで文春の記事に感じた
様々な『違和感』が理解できるんです。

第三者が、
聞いた話の断片を再構築するから、
実際には経験していないと感じる部分や、
そこに本来あるべき人間関係、
話している状況が
消えてしまっていたのでしょう。

そして記事で、
一方だけ名前が伏せられていたこと、
宙組のことばかりが出てくること、
急に雪組の話が出てきたこと……

最悪な結末になってしまった今、
ご遺族が
情報提供者であったのではないのかと、
言ったところで詮無いことです。
悔しいですが、
仕方がありません。
これが、
文春などに情報提供することを
選択した結果です。

公の場で
発言できる立場ではなかった彼女が、
あんな形で、
一方的に文春の記事にされれば、
心情的な孤立や、
要らぬ重圧を感じたに違いないでしょう。
気に留めないという方が、
異様に思えて仕方ありません。

実際に、
誰が文春に情報を提供したのかは、
全く判りません。
しかし、
どうしてあんな形で記事にしたのか。
本当に、悔しく、悲しく思います。

何が彼女を追い詰めたのかは、
判りません。
しかし、
自殺という手段を選んだのは、
彼女です。

私は、
大切な友人を
自殺と、家族の自殺が原因で
2人も失っています。
縁があって、
2人の納骨を私がしました。
親族でない私でさえ、
そのことで数年間、体調を崩しました。

事故死や病死も
悲しいことに違いはありません。
でも、
自殺がより悲しいのは、
本人以外に止める手段がないことと、
殺人を許してしまうことです。

自殺は、
字の通り『自らを殺す』ことです。
どんな理由があろうと、
人が人を殺すことは許されません。
ただ死ぬんじゃないんです。
『追い詰められたから、自分を殺しました』
そんな理由が、納得できますか。
本当にわずかでも
ほんの一瞬でも、
残される者の嘆きを、
考えて欲しかったです。

ご遺族の弁護士の会見を見て、
おそらく、
彼女のことを全く知らない人たちも、
『イジメがあった』
『劇団が悪い』
と言い出すでしょう。

劇団が
『イジメは無かった』
などと発表したところで、
何も考えず、
何も知らぬまま、
ただ
同調と批判する人が
増えるだけだと思います。

どうかこれ以上、
傷つけられる人が増えないように、
間違っても、
自らを殺す選択をしないように、
決して選択しないように、
祈るしかありません。