海を渡ればー別れー | ちょこっと、つぶやいてよろしいでしょうか。

ちょこっと、つぶやいてよろしいでしょうか。

海外生活28年、現地でのオモロ苦労話や、時々する旅話をつぶやいています。

11月、夏盛りニュージーランドです。

 

年の瀬が近づくとなんだかおセンチな気持ちになるのか、

 

祝 海外生活25周年

 

を記念して、海外移住の道のりをお送りしております。

 

 

始まりは、過去記事↓からどうぞ(^O^)/

 

 

 

思わぬ出来事で12月末で会社を辞める事になった私は、さっそく一人暮らししていたアパートを引き払い実家に戻り渡航準備を始めました。

 

まだPHSという電話主流で携帯電話は「しもしも~」のデッカイやつだった時代なので当然インターネットなど一般的ではなく、私は本屋に行っては立ち読みし、海外旅行用品の店に行っては物色し、

母に買ってもらった真新しいスーツケースに荷物を詰め、買い物に行っては詰め替える、そんな日々を送っていました。

 

なんせ海外旅行の経験はあっても、生活をしたことがありません。

 

唯一あるのは、過去記事↓

 

にあるように、ハワイ留学もどぎ2週間のみです。

 

そんな準備に追われる中、友人たちとの送別会もありました。

普段の飲み会のようでも「しばらく会えんくなる」と帰りはいつも涙が込み上げていました。

 

中でも「愛方」と呼ぶ大親友との別れはもっとも辛かったです。

 

神様のイタズラなのか、今までそんな事一度もなかったのに街を歩いていると偶然会うという事が数回ありました。

 

高校時代いつも一緒で、しょっちゅう長電話をし、専門学校、就職と離れてもずっとずっとの大親友。

こんなに長い間会わなくなるというのは初めての経験です。

 

この頃は新しい生活が始まるという期待感は薄れ、友人たちとの時間を少しでもこの目に焼き付けておきたくて、渡航の為に買ったビデオカメラをずっと回していました。

 

送別会のたびにもらう餞別のプレゼントやメッセージ。

この大切な時間を失くしてまで私はこれから一体何をしようとしているのか。

自分で決めたはずなのに、張り切っていたはずなのに。

 

ふとするとこみあげて来る寂しさを忘れるように、私はただワーホリの本を読みまくり、買い物と称して街を歩き、ひたすら荷物と心の準備をしていました。

 

こうして2月12日、出発の日を迎えたのです。

 

つづく。

 

 

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