自由時間です!

 

泉佐野から和泉市久保惣記念美術館まで車で40分。大阪の南は泉佐野、和泉、泉大津と泉の付く場所が多い。律令制の時から引き継がれている国名で大阪は摂津、河内、和泉の3国から成っていました。その名残、和泉の国が今の3都市の名前に派生されているそうです。摂津、河内は時代の中心にあったものの、和泉は歴史の舞台には現れない土地柄。これは近世でも同じ。今は関西空港が出来たくらいでしょうか。土地的にはあまり大した価値は無い地域です。だから土地は二束三文、故に家も広く建てれます。その割に何故か道が狭く車の運転がし難いヘンな田舎町です。

 

和泉市久保惣記念美術館は大阪市立東洋陶磁美術館と同じで、会社が潰れて運良く売却を免れたコレクションが収納されています。今だと会社のお金を使っての骨董蒐集はやり方次第だとは思いますが、大体は税務署の的です。昔は税務のかなりの甘さがあったからこそ、会社のお金を使ってでも蒐集出来ない、後世に残るコレクションが叶ったのでしょう。

 

館では「六十余州名所図会、広重と巡る日本の風景」が展示されていました。これは適当に見て、私の狙いは中国古陶磁で、青磁 鳳凰耳花生 銘「万声」が見たかったのですが、今回は展示には無くて残念! 以下は私のお気に入りの中国古陶磁器です。



青磁貼花 双魚文盤(南宋〜元)


青白磁刻花 唐草文水注(南宋)


緑釉 農舎(後漢)


緑釉 博山炉(後漢)


緑褐釉 博山炉(後漢)



青磁 神亭(西晋)

 

次のスレッドでは、銀器、銅器をアップします。


以前までは写真禁止でしたが、今は、写真撮影が可になっていました。良い美術館です!