コロナで国が閉鎖された2019年以来、5年ぶりに韓国古陶磁器のKさんと再会さしました。最初、夢かと思ったのですが、夢ではなく現実! コロナワクチンでバタバタと死者が増える中、正直、Kさんもダメかと思っていましたが、生存が確認出来たことは、ホンマに良かったです。


『これからまたマンスリーで北野天満宮で会えるか』と尋ねたのですが、『航空券が高い、北朝鮮からの品が2倍、3倍も価格高騰している、日本での販売は円だから円安はキツイ、等々、理由が並べられてマンスリーの来日は難しい、来日の際は連絡する』とのことでした。


折角の再会、来日も大変だと察し、何かCourtesy Buying しようと思いました。Courtesy Buying は文字通り、挨拶がてらの仕入れになります。大体の場合は安いモノを仕入れるのですが、私の場合、高額になっても何か良いものを求めたいと言う気持ちがあります。今回、吉祥である柘榴の紋様が施された高麗象嵌青磁碗をロックオンしました。Kさん私が直しモノを買わないことを覚えていてくれて、『良いモノ無い、買わなくて良い』と私に言うのでした。


さて交渉です。北野天満宮の後、嵐山のMuseum 李朝に行きたかったので、5,000円程、値切りました。すると、『無理、無理、無理、これは良いもの』と懐かしいフレーズ! 懐かしさのあまり思わずKさんの言い値で仕入れることとしました。


それでは、北野天満宮で仕入れた高麗象嵌青磁をご覧ください。



















この高麗象嵌青磁は13世紀中頃以降の作陶で、古来中国において柘榴紋は子孫繁栄を示す代表的な吉祥紋です。


この碗には金直しが施されています。Kさんのお嬢さんが金直しを習ったそうで、そのスキルを示すべく今回の持参は金直しばかりでした。確かに金直しは上手い!しかし金も値上がりの一途、金を仕入れるのは大変なんだそうです。


梱包をしてもらい支払いを済ませて、私の連絡先をKさんに渡し、北野天満宮を後にしました。



サイズ、口径20.5cm   高さ8.5cm   高台径6.5cm