この7月に叔母が亡くなったですが叔母は身寄りが無く、私の両親も社会手続きが出来ないことから、私が叔母の家を整理することになりました。実は同時に実家の整理を昨年からやっていて、今月はダブル断捨離となりました。実家は60年、叔母の家は祖母の代からですので、100年の居住です。ゴミの袋も半端な量ではなく、それぞれの家で100袋は超えました。家具の運び出しとエアコンの取り外しは自分では出来ないので、業者にお願いすることになります。

 

今回、叔母の家の家財を平安蚤の市に出ておられる"古道具donguri"さんに見積もりをお願いしました。古陶磁器の目利きには自信がありますが、アンティーク家財は全くの珍紛漢紛(笑)昭和の初めに購入したと思われる箪笥があって「これは持って帰ってもらえるだろう」と思ったのですが、「ゴミ屑同然」と言われガックリ。アンティーク家財はホンマ、難しい! 

 

仏壇、家具数点、テレビで5,000~10,000円しかならないそうで、でも、また、どなたか(できれば日本人の方)に引き続き使ってもらえたら、仏壇も家具も喜んでくれることでしょう。 因みにその他の家具の廃棄で自費処理です。

 

叔母は生活保護を受けていて廃棄処理は無料なんですが、条件があってゴミを指定の場所に持って行かなくてはならないのです。ゴミ袋は良いんですが、家具は流石に持ち運びが出来ない。ましてやエアコンの取り外しはガスが発生するので素人には絶対に無理です。にもかかわらず、叔母の住居は大阪の豊中市で諸々の行政の窓口は豊中市役所になるのですが、その役所から廃棄処理を無料にして欲しいなら危険でもエアコンを取り外して、決められたところに持って行くように指示されました。もっと面白いのは、私が豊中市役所の人に、灯油やジッポーの液体ガスの処理方法尋ねると、台所に灯油、液体ガスを流してからカンカンを捨てるように指示されました。「気化して引火したら危ない」って言っても、豊中市役所の人から「あなたのリスクでやって欲しい」って言われました。家具については豊中市役所のケースワーカーに「家具を運び出す人足の紹介をしてもらえないか?」、「さもなければ、家具を放置することになり、大家さんに迷惑がかかる」、「親戚と言えども、我々にも生活があるからコストの負担が出来ない」ことを伝え、ケースワーカーから「人足を探す」って言われて、その後、何の音沙汰無しです。豊中市役所って、ホンマ、とんでもない役所でした。 

 

人は死ぬと行政はその段階でサービス終了で、何事も門前払いです。だから、生前に周到な断捨離をしなくてはならない。賃貸で粗大ゴミの処理に大家さんが自腹を切るのもこの行政の仕組みの弊害を今回、痛烈に理解しました。