あれほど、待ちに待った退院をいきなり部長に言い渡された。
部長は、血圧の薬を増やしたことを告げると今やっている脳保護点滴は国で14日間使っていいと決まっている。
だいたい、10日行えば充分なので退院は週末にしてもいいと言った。
血糖値は安定しているから、退院後のインシュリン考えてないとも言っていた。
いきなりで、やったあ!退院だ!とは到底ならなかった。
まず、経過はどうなのか。
今後、脳梗塞での通院はどうするのか。
今までの、主治医のところはクリニックだし内科なので通院してていいのか。
リハビリは、どうなるのか。
一気に不安が、押し寄せたが、部長はここに通っても、前のクリニックでもいい、リハビリは半年間はいいものが受けれるという説明だけして行ってしまった。
急性期の入院は、2週間近くに退院させられるのは知っていたが、こんなになにも決まってない状態で投げ出されのかと唖然とした。
もっと、今はこんな状態だからこんな事に注意して今後はどこの病院の何科に通って、リハビリはここにいつから行ってと指示があるものだと思っていた。
リハビリは、回復する見込みがある半年間は医療保険で通えるのは知っていたがどこでやっているのか、どうやって通うのか全くわからなかった。
あの部長だから、こんな対応なのか医療の現場全てがこうなのかわからないが、まだ病気の状態で自分で動かないとならないのはかなりきつい。
途方にくれながらも、知り合いの介護関係者に連絡をしてみると、数人からMRIをとった総合病院がリハビリをかなり大規模でやっていると教えてくれた。
それなら、電話するしかないなあと思っていたら、この病院のリハビリの先生がお迎えにきてくれたので、愚痴をこぼしながら今後どうしたらいいのか相談をすると、私に必要なリハビリは作業訓練でボタンをかけたり、洗濯を畳んだりの日常生活をスムーズになるようにしていくもので、作業療法士のいるリハビリ施設に通う事を勧められた。
先生は理学療法士で、この病院には作業療法士がいないとのことだった。
そして、更によければ先生が医療連携相談室に繋いでくれると申し出てくださった。
そこでようやく思い出した。
ケースワーカーの存在。
退院にあたり、今後の相談ができて必要ならば病院探しや、紹介、連絡をしてくれる有り難い存在を。
私も仕事で、何度も退院カンファレンスに行きお世話になっている存在。
しかも、リハビリの先生から連絡して状況説明して下さるとの事だったので本当に助かった。
やはり、人間自分に起きる出来事ではそれほど 冷静でいられないものだとしみじみ思った。
そして、部長とのやりとりを聞いていてなんなのあれ?と怒っていた母に連絡して、ケースワーカーに繋いでもらった事を話をした。 

そして、これを書いた日は2018年9月18日。

別件で、入院とオペをする事になった。