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ゴリ山田カバ男
以下本文
1学年上の姉の話。
子供部屋のない家の中、常に私を監視し、「お母さーんタケシがねー 今日ねー学校でねー●●してたんだよー」
「お母さんタケシがねー▲▲なんてやってるよー」
と、17年の間、母の前で弟に言いつけ続けてきた姉。
「何■■してるの! 馬鹿じゃない!」
何も言い返さず、17年黙っていた弟。
たまに弟が何か言いつければ烈火のごとく怒る姉。何も言わない母。
その、私がしたという●●や▲▲や■■(その他超多数)は、別に悪いことではない、むしろ姉だってやっていることだ、と気付いたのは17才。追及しても、「馬鹿は相手にしない!」と逃げていく。今まで許してきた母に追及しても黙っている。果ては「男は優しくなくっちゃだよ?」と、姉の理不尽をわかっているのに女だから許せみたいに言ってくる。納得できるわけがない。わかってるなら怒れ。
最後は、夜中の12時の姉の交際相手からの電話(夜遊びの呼び出し)を冷たく対応した私に「あんた最低ねー」と繰り返す姉が許せず、それを許している母がもっと許せず、母に「あいつがしっかりしてて俺がだらしないと思ってるだろうけどな、夜中の12時に男から電話かかってきたぞ! あいつは俺に女から電話かかってきた時お母さんに言いつけたよな! おれが今まで言いつけたことがあったか! 言いつけたら何て言うと思う! 今まで散々悪いことじゃなくたって言いつけられて!」と激怒。それ以降は何も言ってこなくなりました。
翌朝、母が姉に「もうタケシのことは言いつけてこなくていいよ。干渉もしないでいいよ」と私に言われて仕方なく言ったのでしょう。
いや、この母の諭しがきっかけではないと思います。
要は、本当は、「お母さーんタケシがねえー 夜に(誰かみたいに夜中ではありません)出かけてねー」 「女から電話かかってきてねー」 と、干渉したいのでしょうが、してしまうと、「自分だって夜中の12時に男から電話がかかってきて夜遊びに行ってるだろ」となってしまうからでしょう。男との夜遊びのために干渉をやめざるを得なくなったのです。
この話を聞いて、「お母さんは、小さい頃からお姉ちゃんに「お前はお姉ちゃんなんだから弟の面倒をみないといけないんだよ」みたいなことを言ってたんだと思う。それをお姉ちゃんは変な風に取っちゃって何でも言いつけるようになっちゃったんじゃないかな」と言っていた人がいました。そうであっても、明らかにおかしい場合は、母が「そういうことを頼んだんじゃないよ」と教えないといけないし、人の言動を非難しておいて、その言動を自分だってやっているのはおかしいし、きちんと教えないといけないのではないでしょうか。
ドラクエの主人公の名前の話でしたね。
私はこのように小さい頃から、姉に理不尽に干渉され、親に言いつけられてきました。逆のことは許さない。これが当たり前の生活でした。
高校2年の時。この、「夜中の12時に姉に男から電話」事件の前の年のこと。
この連載に何度も登場する高校1年の時に同じクラスだった沢中(仮名)との会話で、「中学の時、ドラクエ(ファミリーコンピュータ、ドラゴンクエスト)で主人公の名前を『くまさん』って付けてやってたら、姉貴がテレビの画面みて「何くまさんなんてやってんの!」って言ってきてさ」 と私。
怒った様子で、「そんなのどうだっていいじゃねえかよな」と沢中。
私はハッとしました。猪熊家はおかしかったと。いや、おかしいと。
この頃から姉の理不尽に気付き、干渉に対して「それ自分だってやってるだろう」と指摘するようになりました。当の姉は「馬鹿は相手にしない!」とすぐに逃げていくので、それらをこれまで許してきた母に「おれはあいつが何しようが何も言ったことないぞ! なのにあいつは何でいちいち言ってくるんだ! 別に悪いことじゃないだろう! 俺が犯罪でもしたのか!」などと追及するのですが、聞き流される。
(お姉ちゃんはタケシを)「心配してるんだよ!」
明らかに心配ではなく非難なのです。
「心配じゃねえよ! 非難だよ!」と私。やっぱり聞き流される。
そんな頃に夜中の12時に男から電話がかかってきた(この日が初めてではありませんが)事件が起き、猪熊家は変わりました。いや、姉が(仕方なく)変わらざるを得なくなりました。
「(ゲームの名前をどうしようが)どうでもいいじゃねえかよな」
この沢中の返答ですべてに気付いたわけではありませんが、一つのきっかけではありました。
家庭の中。学校の中。これが普通だと思い込んではいけません。思い込む前に、誰かに話してみましょう。新しい発見があるかもしれません。騙されていることに気づくかもしれません。
よそはよそ、ではないこともあるのです。