エンジンを壊してしまう前に!? | 札幌のVW・Audi・欧州車専門店 ガレージナッズ

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こんにちは!

 

 

北海道札幌市のVW・AUDI・MINI専門ショップ、NEUSPEEDディーラー

“GARAGE NAZDS(ガレージ ナッズ)”の木下です。

 

 

”アウディS3”がエンジンオイル漏れを起こしているので入庫しました

 

 

 

 

 

リフトアップして調べてみると

 

オイルパンがオイルでギラギラしていました

明らかに、何処からオイル漏れが発生しています

 

 

 

まず、「オイルパン」について説明しましょう

 

 

エンジンを動かすために重要なエンジンオイル

このエンジンオイルが何らかの理由で無くなったり

減ってしまうと、エンジン内部にオイルが循環しなくなり

エンジンがブローしてしまいます

 

 

そのエンジンオイルが溜まっているタンクのような部品が

上の写真のハニカム状の模様がついているエンジン下部にある「オイルパン」になります

 

この黒い「オイルパン」の中にオイルが数リッター入っており

この中のオイルを吸い上げ、エンジンに供給しています

 

この「オイルパン」

アウディやVWの純正品は樹脂製(プラスチック)を使っています

国産車は鉄製を使っていることがほとんどです

 

 

樹脂製の場合

夏冬問わず凸凹の路面などで、アンダーボディをぶつけてしまい

オイルパンもぶつけてしまったとき

樹脂製なので、ヒビが入ったり、割れてしまうことがあります

当然、オイルが漏れ→減っていき→無くなり

早期に気づかないとエンジンブローになってしまいます

 

鉄製なら、凹むことはあっても、ヒビや割れるということは

あまりありません

ただし、凹んだところがたまたまオイルを吸い上げるストレーナーがある部分だと

オイルを吸い上げられないので、エンジンブローにつながる可能性もあります

 

 

特に北海道の場合、雪道の凸凹路面は半端ないので

アンダーボディをぶつけてしまう頻度は高まります

 

 

実際、冬になると、オイルパンをぶつけ、割ってしまい

入庫するクルマが当店だけでも数台います

他の工場やディーラーなども含めたら、相当いるはずです

 

 

これは今年の冬、雪道でアンダーボディをぶつけてしまったゴルフのオイルパン

矢印の部分に亀裂が入っており、エンジンオイルがダダ漏れ状態に

オーナーさんは、すぐに気付きエンジンを止め、当店に連絡してくださり

搬送車で引き取りに行ったことで、エンジンブローにはいたりませんでした

 

 

 

さらに、最近ではアンダーボディをぶつけていないのに

オイルが漏れてきている事例があります!

 

 

ノーマルのオイルパンのシール剤は

ゴムパッキンを使用しています

 

 

これは以前、当店に入庫したクルマのオイルパンのゴムパッキンですが

矢印の部分が切れてしまっており

触ってみても、他の部分より硬化していました

もちろんここからオイルが漏れてきていました

 

 

 

そして、今回のクルマのオイルパン(下側)がこちら

 

 

漏れの原因を探っていくと

 

上で紹介した硬化していたゴムパッキンの部分と同じようなところが

やはり硬化して、さらにゴムパッキンが痩せており

本来、オイルパンの面より出っ張ってシールしなくてはいけないのに

若干凹んでおり、シールの役目をしていませんでした

これがオイル漏れの原因でした

 

 

本来、この様に、ゴムパッキンの方が若干盛り上がっています

 

 

 

この様な事例は全国的に増えたきている様です

 

 

そこで、今回取り付けるオイルパンは

ヒビや割れにくい鉄製のオイルパン

シール剤は液体パッキンを使用します

 

 

 

取り付け面を綺麗に清掃、面出しします

 

 

 

液体パッキンを塗り

 

 

オイルパンを取り付け

 

 

規定トルクでビス留めしていきます

 

 

 

取り付け後、液体パッキンが硬化するのを待ち

エンジンオイルを入れ、試走し

再度、漏れが無いかチェックして

作業完了となります

 

 

 

 

A様、この度は弊社をご利用いただき誠にありがとうございました。

 

 

 

これからの雪道、アンダーボディをぶつけてしまったら

まず、すぐにクルマを止め、エンジンを止め、オイル漏れしていないかをチェックしてください

漏れていた場合、当店にお電話いただくか、保険会社に連絡し

不動になったと伝え、レッカー移動の手配をとってください。

エンジンをかけるのはご法度です

 

 

もし、漏れていなくても、ジワジワ滲んでくる場合もあるので

激しくぶつけた場合は、一度、当店などクルマ屋さんで

チェックしてもらうことをお薦めします

 

 

そして、ゴムパッキンの経年劣化により生じるオイル漏れは

もうどうしようもないので、オイル交換時や定期点検、車検時に

オイル漏れを指摘されたら直す様にしましょう

 

で、どうせ直すなら、今回ご紹介した

鉄製のオイルパンに交換することをお薦めします

特に、北海道のオーナーさんにはお薦めです

 

また、除雪が行き届いていない地区にお住まいで

よく、アンダーボディーをぶつけてしまう方は

オイルパンを割ってしまう前に

鉄製に交換しておくのも賢い選択です

 

気になる方は、お問い合わせください。

 

オイルパンを交換するときは、エンジンオイルも交換になるので

エンジンオイル交換時にやるのがいいかもしれませんヨ

 

 

 

 

 

 

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