アラフォー子なし夫婦です![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/590.png)
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前回の続きになります。
私達夫婦は2019年12月31日に入籍しました。
以前にも投稿しましたが、結婚に至るまで私の母の猛反対という試練がありました。
やっとの思いで、母から入籍日の承諾を得ることができ、ついに両家の「顔合わせ」の日取りも決まりました。
この「両家顔合わせ」の日。
私の安易な考えにより、
母は、私たちが待つ食事会のお店を探し、
痛い足を引きずって、知らない場所を彷徨い続けていました。
鬼のような形相で個室に案内されて入ってきた母。
その瞬間、「しまった!」と。
しかし、時すでに遅し。
母は私のことをキッと睨みつけてから、すぐに義両親に対して「遅くなって申し訳ありません」と謝罪の言葉をのべました。
「いえ、いえ、大丈夫ですよ」
私も、「私のせいで母が遅くなってしまい、すみませんでした」
義両親は、「それは大変でしたね」と。
私が母からの着信にすぐに気付き、迎えに行ってあげていたら、こんなことにはならなかった。
このただならぬ様子に、場が凍りつくのを感じました。
なんとか気持ちを切り替えてもらおうと、疲労困憊の母に、「飲み物は何にする?」と、
「ジンジャーエールで。」と。
ぶっきらぼうに答える母でしたが、普段はめったに飲まない炭酸。よほど疲れていたのだと、心が痛みました。
父と義父はお酒を飲みながら話が盛り上がり、義父はうちの父親をとても気に入ってくれた様子。
母と義母は、同じ大家族の母親同士でもあり、子供の話題になりました。
母は「男の子(息子)は本当に優しい、それに比べて女(娘)は本当に口が悪くてキツイ」
ここぞとばかりに文句を言う母。
「そうかしら〜」と、苦笑いの義母。
お互いの家族の紹介をし、場が和んできたところで、
本題の入籍日の話になりました。
義父は、息子が35歳になっても独り身ということを心配していた。結婚が決まって、とても喜んでいることを話してくれました。
彼とお付き合いをして間もない頃、彼の実家へご挨拶に行った時、とても温かく迎え入れてくれた義両親。
「ナユンさん、息子をよろしくね!」と、私のことをすぐに受け入れてくれた義父。
そして、誰よりも、息子の結婚を喜んでくれていたのも義父でした。
私の母が結婚に反対してることも義両親は知っていました。
義母も私と同じように、結婚の際、実の母から大反対を受けながらも、押し切って結婚したという経験があり、誰よりも私の心中を理解し、ずっと気にかけてくれていた義母。
そんな優しい義両親だからこそ、きっと彼と結婚しても大丈夫!と確信することができ、結婚への不安は義両親のおかげで消えていったといっても過言ではありません。
顔合わせの挨拶で、私の父は「うちの娘も、もう良い歳になっていたので、もらってもらえてよかったと思ってます」と話した途端、母の激が飛びました!
「もらってもらうなんて、そんな言い方しないで下さい!ナユンは物じゃないんだから!!」
私を一人の人間としての尊厳を尊重してくれている!
母が毅然と放ったその言葉に、感動が一気に込み上げてきました。
もちろん、父はそんなつもりで言ったのではないということもわかります。
アラフォーになっても、結婚する様子のない娘の将来を、父は父でずっと心配してくれていました。
娘が選んだ相手なら、そのまま受け止める。
父はずっと私のことを信じてくれていました。
今、ここで母に何を言っても食ってかかってこられるとわかっていた父は、それ以上何も言いませんでした。
義父は、顔合わせという席につけたことが嬉しく、ついつい飲み過ぎてしまったようで、帰る頃には完全に酔っ払っていました。
この顔合わせの席で、12月31日の入籍日に同意してもらうことができ、無事に顔合わせを終えることができました。
帰りは、そのままお互いの実家へと別れました。
帰りのタクシーの中では、母の文句は止まりませんでしたが、大任を果たしてくれた両親に感謝です。
そして、反省ばかりの「顔合わせ」となってしまい、
若干、ピリついた空気もありましたが、
一貫して両親たちが想ってくれていたことは、
「私と彼、2人の幸せ」ということでした。
そのことをもう一度確認させてもらえたのが、この「顔合わせ」だったと今になって思います。
両親の深い想いを感じることができた、
最低で最高の思い出となった「顔合わせ」となりました。