この絵本の最初のページ、この絵を一目見て気に入ってしまい即決で買いました…。開くと古びた、でも安心する紙の匂いがします

この一枚の絵の中には、私の理想の生活が全て詰まっているように思いました。自分、または自分と家族が住むだけの小さなお家があって、ドアを開けるとすぐ脇に実の生る太くて背の低い木が一本立っていて、木陰も作ってくれる…

子供の頃はよくこんな感じのお家と木の絵を描いていました。

この農場の持ち主は耕運機?で畑を耕しているくまさんです。色々な動物を飼っていて、動物たちは思い思いに過ごしています。牛や鶏や羊がいるので、ミルクや卵や羊毛も自分の所で。そして畑で野菜も育てるでしょうから、全てこの小さな農場で完結させられます。

トラクターと納屋も私が欲しいと思っている物です。車よりも、後ろに何でも載せて運べるトラクターは便利じゃないかな〜と思いますし、良い匂いのする干し草が積まれた納屋も憧れです。

 生まれたばかりの子を馬小屋に連れて行くと、免疫がついて良いというような話を聞いた事もあります。

それだけでなく、他のページでは小さな小川も流れています。自分が見渡せる狭い範囲に生活に必要な物が全て揃ってる世界…。

私の今の状況ではこんな生活を送ることは叶いませんが、こうして時々お気に入りの絵本と出会い、想像を膨らませて絵の中に入り込むのも中々楽しいものです。また、時々はこの絵のような場所に行って、そこで聴こえる音や匂いを自分の中に刻みつけ、帰ってからもそれを思い出して楽しむ…。今出来るのはそれくらいですかね。







この絵本は「On the Farm」というタイトルで、スキャリーおじさんの名でアメリカで親しまれている、リチャード・スキャリーという作家が描いた物です。簡単な英語で書かれている20ページ程の薄い本で気軽に読めます。他にもたくさんの楽しくて可愛らしい絵本が発行されています。