からす

としよりからすが
とまった石ころ
これでおしまい
この歌はおんぼろ


この本の詩の中で一番好きというか、気になってしまう詩です。背景も無く、ただ石ころとからすだけが描かれている…。からすの表情もいい。
最後の「この歌はおんぼろ」、ここが一番好きかも。子供の頃から結構こういうあまり意味のない短い詩が好きでした。

よる ねこの目はびー玉
アンテナはさかなのほね

これも子供の頃何かで見て、今もずっと心に残っている詩です。この詩を読むと、風のない夏の蒸し暑い夜が思い浮かぶのです…。

かしこいふくろう

かしの木にいるかしこいふくろう
いっぱい聞いてしゃべるのは少々
少々しゃべって聞くのはいっぱい
あの鳥みたいにかしこくなれない?


ぜひなりたいものです…。

プロポーズ

まき毛の君はかわいいよ
お嫁になってくれないか
皿洗いなどしなくていいよ
もちろん豚の世話なんか
ふかふかふとんに腰かけて
きれいな刺繍をしておくれ
そして砂糖とミルクをかけて
苺を食べていておくれ


こんな風に言われたら逆に頑張って皿洗いも豚の世話もして休まず働いちゃいそう…

マザーグースの詩…作者も不詳、カラリと乾いていて淡々としていて、少々毒もある…そんな所がとても好きです。