餓鬼ではないぞ、ガキの夢。
中学生の頃、女の子がよく言っていた。
「あの子は、あの子は」と。
「あの子」では駄目なんだよ。
もう、何かを求める必要も無く、自身に拘る必要も無し。
自らに、何かを課す必要も無い。
ひたすら、馬鹿のように金を稼げば良いのだと思う。
考えたように、輪を小さくしてゴミを首にぶら下げてみたが、案の定、
捨てる前に耳に紐が掛かって抜けなかった。
結局、2本の杖を立て掛けて、「アホやぁ~~ん」と呟きながら箱の中へ。
帰り道、気付けば杖1本で歩いていた。
「もう、何かを考えることも止めよう」「黙々と生きれば良いのだ」
そう、その「黙々」が大切なのだ。