春に向かい、野に咲こうとする花を静かに見ていてもそう思う。
美しく咲く花程、一時的な存在の中で、その儚さ故に胸を打たれたりするものです。
あの林芙美子氏も、文学の中ではなく、私的な文字並べの中でしばしば書いています。
例え、お金が幾らあろうと、幾ら人目には幸福の絶頂だと見える人にも関係なく訪れる感情。
それが、文字にすると「寂しさ」。
あの徳川家康ですら、晩年には呟いていたと聞きます。
「寂しさ」・・
心の底の底にあるからこそ、浮かんでくるんでしょうね。
例え、空に雲一つない快晴の日にもね。
もう2度と今回のような悲しみは嫌なんだよな。
臆病なんだな。
叔母さんや妻に悲しみを与えるのも嫌だから、今日2度目の家出を妻には伝えた。