現代の政治屋も、企業のトップも、
その諺の深い意味を知る人は少なくなった。
それは、決して女性が劣るとか、政治や企業経営に不向きだと言っているのでは無い。
雌鶏が時を告げると国は亡びる。
雌鶏が鳴くと家が滅びる。
雌鶏が時を告げると世の中は乱れる。
その深い意味は、親族経営の企業や、家系重視の政治の結末を観れば誰にでも理解出来る。
太古から現代までの歴史を遡り、囁き出された諺であろうが、
元は「牝鶏(ひんけい)ノ晨(あした)スルハ、惟(こ)レ家ノ索(つ)クルナリ。」から来た諺。
従って、「時を告げる」を「鳴く」「歌う」と解するのは間違いで、
「晨スル」とは、夜明けに、雄鳥が「コケコッコー」と鳴くことを指します。
これを雌鳥が代わりにやることを言うので、ただ「鳴く」や「歌う」ではありません。
「国が滅びる」を「天下が乱れる」と言うのも間違いで、
1つの国が滅亡・消滅したとしても、天下が乱れるかどうかは全く別な次元の話。
例えて、始皇帝によって諸国が滅ぼされはしましたが、
天下は統一されたのであって、乱れたのでもありません。
また、雌鶏勧めて雄鶏時を作る。
そんな言葉もありますが、夫が妻の意見にばかり左右されるようでは家庭も家も国も壊れる。
そんな意味に採られる場合もありますが、正確には違うのです。
雄鶏が朝、コケコッコーと鳴くのも自然の摂理。
正確には、何事に於いても、自然の摂理に逆らう者は、
国であろうと家であろうと会社であろうと、
例え男女の仲であろうと上手くはいかず、壊れるのが当然である。
難しい色々な意味に訳されていますが、実に単純で簡単明快な、そういう意味なのです。
従って、人類の嘘も誤魔化しも下らい殺戮も、八百長も、
全ては自然の摂理。
そんな原則に従って、私もただ仕事をしていると書いても良いのだと考えているのです。