巷にたくさん売られている美白化粧品。
実にいろいろなものがありますね。
それぞれの商品で、
使用する美白成分が異なり、
それぞれで効能が異なります。
美白化粧品たちが、
どのようなメカニズムでシミを薄くしているのか、
その仕組みについて見てみましょう。
紫外線や炎症など、肌にダメージが加わると、
それがメラノサイトという色素細胞に伝わります。
メラノサイトは外部刺激から皮膚を守るために、
メラニンを生成させます。
通常なら、メラニンはターンオーバーと共に、
はがれおちていくものです。
しかし、なんらかの理由で、
メラニンが排出されないと、
肌にずっと残ってしまうようになります。
それがシミへとつながります。
メラニンが作られてから、
シミとなって肌に現れるまでには、
数段階があります。
美白化粧品に使われている美白成分は、
それらの段階のいずれかで
作用するようにつくられています。
どの段階で働くかで、美白成分の効果も異なるのです。
シミができるのを予防し、白い肌を維持したいのか。
それとも、既にできてしまったシミを薄くしたいのか。
同じ美白でも、それぞれの目的で、
活用すべき美白成分が異なるのです。
美白成分のはたらきには、
以下のようなものがあります。
★メラニンの生成を抑制する
メラニンは、メラノサイトの中で酵素「チロシナーゼ」が
アミノ酸のチロシンに作用すると、生成されます。
そこで、
このチロシナーゼのはたらきを抑制することにより、
メラニン生成を抑えます。
「チロシナーゼ阻害」とも言います。
ビタミンC、ハイドロキノン、アルプチン、
コウジ酸などがあります。
★情報伝達を阻害する
紫外線や摩擦、炎症などのダメージという情報が、
メラニンを作るメラノサイトに届いてしまうと、
シミになってしまいます。
これを防ぐために、
メラノサイトに「ダメージが来ています」という情報が
伝達されるのを防ぐことで美白します。
カモミラET、トラネキサム酸などがあります。
★ターンオーバーを促進する
すでにメラニンが作られてしまっているのを、
ターンオーバーを促進させることで、
肌から剥がれ落ちやすくします。
レチノール、エナジーシグナルAMPなどがあります。
★黒色メラニンを単色化する
メラニンを還元させます。
これで、メラニン色素を薄くすることができます。
淡色にできます。
ビタミンC、ハイドロキノンなどがあります。
これらのはたらきのうち、
シミ予防をしたいのなら、メラニン生成を抑制したり、
情報伝達を阻害したりする美白成分が効果的です。
すでにできてしまったシミを薄くすることが目的なら、
ターンオーバーを促進したり、
黒色メラニンを淡色化したりする美白成分を
使うのが良いでしょう。
自分の目的に合った美白化粧品を使うことで、
目的の肌状態にしやすくなります。
成分を含んでいるかどうかだけではなく、
肌への浸透度の高さも、
美白化粧品の性能を計る決め手となります。
それでは!!