だから自然と頑張れるもの、自然と楽しめるもの、を探している。
探し方が減点方式で『なんとなくやりたい、なんとなく行きたい』みたいなのになってしまっているので、おのずと趣味への努力が減っていく。
『趣味へは全力尽くすに決まってるじゃん。趣味で手抜きしてどうすんの?』って言われたことがあった。
わたしは熱中して好きになれるものがまだないのかもしれない。
ちょっと楽しむくらいだったら誰にでもできる。
頭も悪くなってきているし、以前書いた自分の小説を読んで『これ最高!』って言っているだけ。当時の方がたぶん頭がよかった。
奥歯ちゃんみたいになりたいのに、歳をとればとるほど奥歯ちゃんから遠のいていく。仕事の昼休みに古書店に行ったりしたいし、メイクをきちんとしたいし、人形になることを望んだり本を読んだりしたいのに、どうしてこんなに違うのだろうと思うとかなしくなる。
以前は奥歯ちゃんの生きづらさみたいなものを日記から感じ取って、自分の生きづらさに寄せて考えてしあわせになれたのに。いまは、怖い。
ナマケモノすら日々頑張っているし、ヒトも意外と頑張っているのに、わたしはなにも頑張れない。歩くのが怖い。外に出るのも怖い。体を洗うことも怖い。しかもこの気持ちをまだ昇華しきれない。
くよくよ悩むことは楽な方にいってることだって奥歯ちゃんは書いている。
悩まないで動き出せればこんなに楽なことはないのに。
もしかしたらみんな、大変だけど楽しいことのために頑張るのだろうか?
ぼーっとするのが好きではいけないのだろうか?
真のナマケモノはわたしで、でも腰には脂肪がありったけついていて、苦しい苦しいと嘆く姿は全く美しくない。
きちんと努力している人はきちんと自分の体をコントロールしている。見せ方とかも。
ひとりでいると自分のことしか考えないのでよくない。
映画かライブか、人間のいるところにいかなくちゃ。