文鳥とふたりきりで
ながいながいおやすみを
していました。
プール日和だけどプールにはいかなかった。
お腹にあるこいつが気になっていたからです。
大きな袋。
わたしはこれに野菜を詰めてでかけます。
ゆるして下さい。
エアコンの下にはお札が貼られていた。
びっしりと。
いまだけはゆるして下さい。
わたしが語ることを。
いまだけは。
文鳥とふたりきりで、ろくにお菓子も出せませんけども、わたしの恋人は赤い嘴で煮干しを食べている。
あまいあまい想像の蝙蝠たちはいまどこにいるんだろう?逃げちゃったのかな。
ご飯あげなかったからきらわれた。
のかもしれない。
てんとう虫がたくさん入ってきて星が輝く星雲、雲の母、煮干しはいつだって死にそうな匂いをして、わたしはこうやって少しずつ少しずつ、肩を緩めて行って、誰かを愛せる時を待っている。