きょう、ローソンで買い物してレジにいたら、急に知らないおじいちゃんに肘を叩かれた。
ちいさいころの罰ゲームの、しっぺみたいな叩き方。
ん?って振り向いたら、
『蚊だよ!蚊!もう仕留めたよ』
と。
なんのけなしにお礼を言った。
『あ、ありがとうございます』
財布はさわられていないのでスリの類でもないし、肘へのしっぺなので痴漢みたいなのでもない。だから疑うことはない。ただのいい人なのだと思った。孫の柔い肌がかいかいにならないように、みたいなノリで叩いてくれたのだろうと。
あとから考えると、それはもしかしてお祓いだったのかもしれない。
不浄なものがわたしの肘についていたから、わたしは今日、死にたくてたまらなくなっていたのかも。
きょうは本当にひどかった。
自殺一歩手前、首を絞めるか馘になるかの一歩手前だった。
なんとか一日やり過ごしたが、もしかしたらその不浄を、おじいちゃんがたまたま見つけて、取り除いてくれたのかもしれない。