きょうの日記 | ぴいなつの頭ん中

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殻付き。そにっくなーすが言葉を地獄にかけてやる

好きだけど好きって言えなかった漫画を最近お話しした鳥のひとが話題に出していて、私も無性に思い出したくなり、そのカラフルな全13巻を読み終えた。思わず、憂鬱気分に引き摺られて仕事を休んだ。

せっかく、楽天的な面白ガールでいようと思って封じ込めていたのに、今日で辞めちゃう先輩への裏切られた記憶や憎しみ、ぐねぐねもやもやした全部がタタリ神みたいにびゅるびゅる出てきてもう仕事を休むことが一番お利口なことなんだよって目の前をきらきらした看板が通り過ぎた。看板にはシレンシオって書いてあってバーみたいな趣だったけど、それは完全に夢であることを示していたし、何度も現れるレストランの裏の化け物にはもう驚いたりしない。

理想なんてバカが持つものだ。素晴らしい計画や蜜みたいな約束だって準備から片付けまで全部お世話してしっかりがっつり守れなければ意味がない。

チャイルドプレイのような現象が起こっていた。捨てたはずの『心の童貞』くんが、買ったアコギにとりついて戻ってきたのだ。そいつを弾けば弾くほど幸せな気持ちになり、一秒も余すことなくこの音を喜びを全世界と共有したいと思い込み、汚い音を録音してはインターネットの海に放り込んだ。

『心の童貞』くんのいた場所には、『大阪のオバちゃん』を入れていたはずなのだ。いつもくだらなくて面白くて擬音語多くてお節介で壁のない大阪のオバちゃんになりたかった。(イメージ)
東京の25歳だから、とりあえず今は大阪のオバちゃんにはならないし、せめて心に住まわせておきたかったのだ。

だけど仕事の疲れでコンビニ飯とアイスばかり食べていたので、大阪のオバちゃんは怒って何処かに行ってしまったらしい。自炊をしなくなったのは冷蔵庫が壊れたからであって、もう新しい冷蔵庫はある。でももう二度と、買ったばかりの食材の山を全部捨てなければならない苦しみに遭いたくないと思うあまりに、ここ2週間くらい自炊をしていない。

私の中の『心の童貞』くんは、出来ないことの言い訳と根拠のない自信と、根性のなさと、承認欲求と、気に入った人間すべてとセックスがしたいという不純な思いを以前よりもたっぷりと持って帰ってきた。私は耐えられなくなった。何をどうしたらこの童貞くんを追い出せるのか、そればかり考えている。