あめやっと降ってきた、恵みの雨が。 ちょうちょの模型にしとど降る。 ぬれたちょうちょは、残念そうに、 モウカエリタイ、とつぶやいた。 紙のコップにきみをそそいで、 耳をふさいで蓋をした。 孵化したばかりに、よごれるけれど ぐしゃぐしゃになってしまったけれど 僕には君が必要だから 苦しみながら、それを拾うよ。