綿毛 | ぴいなつの頭ん中

ぴいなつの頭ん中

殻付き。そにっくなーすが言葉を地獄にかけてやる

いつからか
焦げついた肉のにおいがたちこめる
質の見えなくなった御茶ノ水駅


地下道をつなぐ橋をつくってよ
底の見えない沈殿の巣窟
人々を惹きつける闇を通って


あたしは電車を待つ
何もなかったふりをして
蝶々の幻覚と、天使の綿毛が手元をはしる

死にゆくたましいの思い出なのか
白く浮かぶ
生きることを与えられた
天使の落とし物なのか
かるく浮かぶ

手にすればちいさくつぶれ
そっと掌で眠る
得た喜びよりも
儚い悲しさをうずめて