大好きで全身で頼っていた人に、死ねばいいのにと言われたり
いつも一緒にいたいのに邪魔者にされたり嘘をつかれたり
それでも大好きでいつづけた
家族だったから
家族ってなんなんだろう
私の大切なあのひとに寄り添って入れ替わり立ち代わりしては冷たい目を光らせる人々
家族ってなんだろう。
もっとあったかいものなんじゃなかったの?
そうやって悩みながら、家族というものを欲しながら生きてきた。そうして、自分が家族をもったら、最高にあったかい家族にしようと心にかたく決めて、
新しい家族の一員となった。
うまくいったと思っていた。
小さくても幸せな家庭を持つことができた日々もあった。
だけどそれは時とともに襲ってくるいくつもの嵐に乱されて、
それでも一人だけ
自分の分身
自分の娘だけは
頼りにしていた
家族だった