『手をつないでもいい?』
君が言った
そんなの いちいち言わなくたって
いつだって 歓迎するよ
『見せて その手を
大きいんだね』
二人で手を合わせて はみでた指のぶん
君への想いも はみでてるみたい
ものすごい力がありそうに見えながら
僕らはものすごく無力だ
いつも、何かできるだろうと思いながら
伸ばした手を ひとりで固く握ってしまうの
大人ごっこをくり返して
逃げかたも言い訳もうまくなった
こんな僕でも
純粋な君といるときには
何もかも忘れてたいな
…なんて思う
ものすごいやりきれなくなって 泣きながら
振り上げた手はきっと秘めている
いつか、何かできるだろうと思いながら
握った手を はなさないでいられる力を