もうはばたかないの?
うるさいなとか思いながら
やっぱり君の羽音が聞こえないと不安になるよ
安住と食を得た代わりに かごのなかに囚われた君は、
なんだか僕と似てる気がするんだ
長いこと我慢してきた
祈りだけを天にささげて
暗い土の中から
やっとはいだせたと思ったのに
愛を求めて鳴く仲間達
そして次々と手にいれていく
君には羽をひろげることも許されない
夢見てた未来が消えてゆく
生きとし生けるものの運命の残酷さ
必要なことなのだとおとなはいう
がんばったって逆らえない真実はあるし
運命に涙する暇もなく生きているなんて、どこにでもあるエピソード
土の中で夢見た世界は
幻となって空に打ち上げられて
そこに意味はあるの?
君だけに与えられたそれは
何のための声なんだ?
風の強い夜 こっそりとドアを開け放った
怖くてさわれないけれど
君のためにがんばってみたよ
君のためだけに 僕がささげるのは祈り
君が夢見たほうへ とんでいけ とんでいけ