猛烈社員時代は、
死にかけるような体験を2回しています。
一つは
高速道路で交通事故を起こして、
車が大破したとき。
もう一つは
鹿児島の大水害に遭遇し、
土砂崩れが襲ってくる中、海を泳いだ時。
人って、死をリアルに感じたりすると、
人生の価値観が大きく変わります。
わたしは、
人生の中で何を大切にしたいのか?
ということを瞬時に考えたんですね。
「死ぬかもしれない・・・わたし」
その時浮かんだのは、家族 という言葉。
当時のわたしは、外側に自分の
評価ややりがいを求めていました。
そういう生き方をしていました。
死にかけたとき、
「根っこが欲し~い!」
って自分が心の奥で感じたのが
わかりました。
わからされたのかもしれません。
人って不思議で、
魂レベルで、そう思えると
物事って進展します。
恋愛していると
トキメキとか、
かっこいいか、とか
いろいろと気になります。
わたしは、結婚するなら、
自分のゆずれないものって
何だろう?
付き合って別れた人も
いましたけど、
どうしてイヤだったのだろう?
ひと言でいえば、誠実かどうか。
正直かどうか。
これがわたしの一番欲しいモノ。
それによって安心感を
わたしは得たいのだ。
ということに、気づきました。
よく、パートナーとは
どこで出会いましたか?
と聞かれるのですが、
猛烈社員時代の
社長から、以前勤めてた人
として、会社で紹介されたのが 現在の夫です。
家業を継いで、4代目の畳店をやっている
というのが夫でした。
第一印書は、
「ソフトで優しそうな人だなぁ」
それ以上でも
それ以下でもない。
畳屋さん?へー。
珍しいと思ったし、
キラキラワードではないですよね。
それで、印象には残らなかった。
ところが
あとでわかるのですが、
夫は、真剣に結婚相手を
探していて、
昔の勤め先の社長に
「結婚を考えているのですが、
どなたか、そんな人をご存じだったら
ご紹介いただけないでしょうか?」
と尋ねにいったのだ
そこで、
社長が、
「気が利かないのでいいなら、
ちょうどいいのがいるぞ」
と紹介されたのがわたしだった・・・・と。![]()
わたしは、そんなこと
ちっとも知らないし。
でも、夫は、
「結婚を前提にお付き合いしてもらえませんか?」と
ストレートに電話をかけてきました。
え~?
結婚を前提って、何を急に。
って感じですが、
直球勝負です。
今思えば、
結婚を想定したつきあいなのか
恋愛ベースのつきあいなのかは、
ゴールまでの時間は
違ってきます。
恋愛感情ナシのお付き合い。
仕事が畳屋さんというので
なんだか、トキメキもない・・・。
会って話をするのも
ときめいてないから、
きがねがない・・・。
楽チン。
両親に、そういう人を紹介された
といったら、
大反対。
「畳屋さんとか、お母さんはイヤだからね!」
のひと言。
父も、「お母さんがあれだけ、イヤって言っているから
他の人を考えたら?」
だよね~。
父・・・
「それに、ゆみちゃんは、自営業を知らないし、
その人の住んでいる地域は、昔っからの地域なので
今住んでいるところとは、
いろいろと習慣が違うから、大変だと思うよ」
そうなんだ・・・。
夫は、以前は国立大学の職員だったので
そうだったら、
たぶん、二つ返事だったのではないかな。
でも、
そう言われて
割り切れない気持ちって
何なのだろう?
その時、
夫は、正直な人だと。
それが、トキメキは薄いけど
安心感があるのだな。
と。
気の利いた、デートもない。
プレゼントはしてくれましたよ。
こなれてない。
なんだか、ピュアだなぁ。
あと、畳屋さんで、どんな夢を実現するかを
語っていました。
ショールームを建てて、
しっかり頑張って、稼ぎたいと。
でも、イメージ湧かないわ~。
わたしは、体育会系出身ですから、
カッコイイ男の人は
たくさん見てきました。
そのタイプとは違うのですね。
体型も、性格も。
そんな環境にいて、
わたしは結婚していないわけですから
「真逆に答はあるのかも!」
それと、社長が
「チカモトは男らしいオトコだよ」
って言っていたな。
※言い訳やズルいことしないからだと思います。
迷ったら、ゴーかも?
はなっから、いやだったら
迷わないしね。
で、結婚しました。
母は、実家に帰ると
数年間 嘆いていました。
嘆きが止まったのは、娘が生まれてからですね。
ただ、こののち、両親が結婚を反対した
理由が、よ~くわかるのですけどね。![]()
あとで思えば、その会社で仕事をしなければ
夫とも娘とも出会わなかったということ。
運命とは不思議です。
人生つくづく、万事塞翁が馬・・・です。

