この雑事で以前に、ハムやベーコンやソーセージ等に添加された亜
今年、私は68歳、母が胃癌で亡くなった年齢も68歳だった。そ
液体のバリウムを飲まされて様々な角度で胃のレントゲン撮影を行
コレステロールや中性脂肪を抑える薬の処方箋をもらいに行く医院
9/24当日は朝7時半頃に起床したが、前夜は普段より早めに就
事前に麻酔の有無を確認されたが、大半の人が麻酔をするという話
私の順番になると移動し、採血、喉への麻酔液の吹付、専用の器具
気がつくと既に元の場所に移動していた。全身麻酔は通常の睡眠と
その後、検査直後の説明を受けた。以前にバリウム検査で見つかっ
3週間後の10/15午後に再び医院に行き、検査結果の説明を受
サンプルを採取した2か所については悪性ではなく大事にはならな
生きている以上、多少のストレスは仕方ないが、68歳という自分
さて今回の経験から、あることを感じた。
例えば癌の手術中に運悪く死亡する場合を考えよう。全身麻酔を受
全身麻酔による手術中の死亡という限られた状況だけかもしれない
これに関連してあるドラマのセリフを思い出した。海外ドラマOu
Outlanderはスコットランドから始まりフランス、カリブ
このドラマ上の詳細は省略するが、ただの死という言葉に込められ
死は簡単であっけなく終わりを意味するだけ、今回、私はそう感じ
場の量子論の6回目は、"1.1調和振動子の物理"の練習問題の
第1章 場の理論事始め
1.1調和振動子の物理
練習問題
1.4 基底状態(真空)の波動関数をφ0(x)≡<x|0>と書く、こ
解答 (私の説明)
(1.19) a|0>=0 式に左から<x|をかける(作用させる)と<x|a|0>=0と
まず(1.5)式を持ち出すと、
(1.5) a≡√(mω/2h~)(Q + iP/mω)
上式で量子力学の定義を思い出すと、Qは波動関数の位置を求める
位置xの状態ベクトル|x>に演算子Qを作用させると、位置の値
Q|x>=x|x>
となり、位置xの状態ベクトル|x>に演算子Pを作用、共役運動
P|x>=-ih~d/dx|x>
となる。
すると、
<x|a|0>
=<x|√(mω/2h~)(Q + iP/mω)|0>
=<x|√(mω/2h~)(x + i(-ih~d/dx)/mω)|0>
=<x|√(mω/2h~)(x+h~/mωd/dx)|0>
ここで|0>は真空を表す状態ベクトルだから、|0>に位置xと
<x|√(mω/2h~)(x+h~/mωd/dx)|0>=0
で、この両辺を√(mω/2h~)で割り、(x+h~/mωd/
(x+h~/mωd/dx)<x|0>=0
となる。
この問題の記述に従って、<x|0>=φ0(x)と書き換えると
(x+h~/mωd/dx)φ0(x)=0
が得られ、これはφ0(x)に関する微分方程式になっている。
この微分方程式を解こう。まずxφ0(x)を左辺に移項して、
(h~/mω)dφ0(x)/dx=-xφ0(x)
両辺にmωdx/h~φ0(x)をかけて積分する形にすると、
∫dφ0(x)/φ0(x)=-(mω/h~)∫xdx+c
となり積分を実行すると、
logφ0(x)=-(mω/2h~)x^2+c
から、
φ0(x)=Ce^-(mω/2h~)x^2
となる。cとCはどちらも積分定数でC=e^c。
定数cは波動関数φ0(x)の規格化条件である∫|φ0(x)|
∫|φ0(x)|^2dx=C^2∫e^-(mω/h~)x^2
ここでガウス積分の公式∫dxe^-ax^2=√(π/a) 積分範囲は∞~-∞を使うと、
C^2∫e^-(mω/h~)x^2dx=C^2√(πh~/m
これから、C=(mω/πh~)^1/4
∴φ0(x)=(mω/πh~)^1/4^e^-(mω/2h~
となった。
この本の問題1.4の解答の式を列挙すると以下となる。
(8) <x|Q=x, <x|P=-ih~d/dx<x|
(9) (x+h~/mωd/dx)φ0(x)=0
(10) φ0(x)=(mω/πh~)^1/4^e^-(mω/2h~)
(11) ∫dxe^-ax^2=√(π/a)
ついでにガウス積分の公式∫dxe^-ax^2=√(π/a)を
∫∫e^-a(x^2+y^2)dxdyを計算する。
x=rcosθ,y=rsinθと変数変換すると、∞<=x,y
0<=r<=∞,0<=θ<=2πとなる。
|∂x/∂r ∂y/r|=| cosθ sinθ|=rより、dxdy=rdrdθ
|∂x/∂θ ∂y/θ| |-rsinθ rcosθ|
∫∫e^-a(x^2+y^2)dxdy
=∫∫rdrdθe^-ar^2
=∫dθ∫rdre^-ar^2
=2π[-e^-ar^2/a2]^∞_0
=π/a
∫dxe^-ax^2=√(∫∫e^-a(x^2+y^2)dx
∴∫dxe^-ax^2=√(π/a)
1.5 フェルミ振動子の交換関係(1.25)は、
{Q,P}=0, {Q,Q}=h~/mω, {P,P}=mωh~
と書けることを示せ。
解答 (私の説明)
フェルミ振動子の交換関係(1.25)式を書くと、
(1.25) {a,a^}=1, {a,a}={a^+,a^+}=0
であり、再び(1.5)式を持ち出すと、
(1.5) a≡√(mω/2h~)(Q + iP/mω)
これより、
a^2=mω/2h~(Q^2 - P^2/m^2ω^2 + i(QP + PQ)/mω)
フェルミ交換関係{a,a}=aa+aa=0よりa^2=0だか
実部:Q^2 - P^2/m^2ω^2=0
虚部:(QP + PQ)/mω=0
つまり、Q^2=P^2/m^2ω^2, QP+PQ={Q,P}=0
次に(1.5)の複素共役をとると、a^+=√(mω/2h~)
これより、
a^+a=mω/2h~(Q^2 + P^2/m^2ω^2 + i(QP - PQ)/mω)
aa^+=mω/2h~(Q^2 + P^2/m^2ω^2 - i(QP - PQ)/mω)
フェルミ交換関係{a,a^+}=1を使うため、上の2式を使っ
{a,a^+}
=aa^+ + a^+a
=mω/2h~(Q^2 + P^2/m^2ω^2 + i(QP - PQ)/mω)
+mω/2h~(Q^2 + P^2/m^2ω^2 - i(QP - PQ)/mω)
=mω/h~(Q^2+P^2/m^2ω^2)
=1
よりQ^2+P^2/m^2ω^2=h~/mωで、{a,a}=
(12) Q^2 = P^2/m^2ω^2 = h~/2mω
となる。この式を少し変形すると、Q^2={Q,Q}/2=h~
以上から、フェルミ振動子の交換関係(1.25)が、
{Q,P}=0, {Q,Q}=h~/mω, {P,P}=mωh~
と書けることが示された。
この本の問題1.5の解答の式は、以下の一つです。
(12) Q^2 = P^2/m^2ω^2 = h~/2mω
さて、この本の練習問題にはもう一問あるが、巻末の練習問題の解
注意: (1.19)のように番号が付いている数式と練習問題の文章は以
演習 場の量子論 基礎から学びたい人のために 柏太郎著 サイエンス社 新装版第3刷
それ以外の数式と説明は私が作成したものなので、ミスや間違いが