摘果廃棄されるスイカ幼果実のアップサイクルな活用

   2022年の世界のスイカ生産量は約1億トンで、1位は中国の60,386,121トン、2位はトルコの3,394,783トン、3位はインドの3,308,000トンとなっています。日本は33位で約30万トンです。

   日本のスイカ生産では、一株に授粉して着果する果実は約5,6個で、このうち成熟して収穫される果実は1、2個です。10a当り5トンの収穫が見込まれるとすると、このうちの1/5、約1トンは廃棄されていると見積もられます。日本国内では推定約6万トンのスイカが小さいうちに摘果破棄されていると考えられます。

   これまでの研究で摘果廃棄されるスイカ幼果実には、抗シワ効果や美白作用を持つ成分が含まれていることが明らかとなり、化粧品原料として大きな可能性があることが分かました。摘果廃棄されていたスイカ幼果実が、未利用資源として、アップサイクルな高付加価値の化粧品原料に生まれ変わることができ、SDGsとして意義のある原料です。

 

 

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