シトルリンの血管拡張作用

スイカに多く含まれるアミノ酸のL-シトルリンは、果肉では0.16%、皮は0.3~0.5%含まれています。

L-シトルリンは、小腸で吸収されて肝臓では大きな代謝を受けずに腎臓でL-アルギニンに代謝され、更に血管内皮細胞でシトルリンとNO(一酸化窒素)に代謝されます。

このようにL-シトルリンは、一旦L-アルギニンに代謝され、その後NOが間接的に合成されていきます。

L-シトルリンは、NO(一酸化窒素)の合成を促進し、血管の弛緩を助けて血管を拡張させます。

心血管疾患のリスク要因を持つ成人において、L-シトルリンの摂取が有益である可能性が示唆されています。

直接、L-アルギニンを投与するよりもL-シトルリンの方が小腸や肝臓で代謝されにくく効果的にNO合成し、副作用がないようです。

 

現在、医薬品・栄養補助品グレードのL-シトルリンおよびスイカエキスの補給がL-アルギニンの生体利用能を高め、短期間のL-シトルリン補給が、高血圧前および高血圧成人の末梢および中心(大動脈)血圧を低下させることを示しています。

また、L-シトルリン補給はL-アルギニンと比較して、急性内皮機能障害から保護する可能性があると示されています。

これらの血管健康と回復力の指標の改善、そして副作用のなさにより、L-シトルリンは心代謝リスクが高い人にとって魅力的な非医薬品剤となっています。

 

 

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