スイカの花粉発芽
スイカの着果には、ミツバチ交配や人工授粉によって朝早くから授粉作業を来なう必要があります。
スイカの花粉発芽能力は時間の経過とともに低下し、午後2時頃には40%以下になります。
夕方には20%以下になり着果能力はなくなります。
正常な着果や果実肥大には、花粉の発芽率が50%程度以上が望まれます。
スイカの着果や果実の肥大を左右する花粉の発芽、受精能力は、天候の影響を大きく受けます。
特に、気温が低くく、天候が不安定な3月下旬から4月上旬の時期にスイカの授粉作業を行う場合、花粉の発芽不足で着果しない日が続き、着果しても変形して正常な果形に収まらない場合が多く見られます。
天候が優れず、曇雨天が続くと花粉の発芽は、20%くらいになります。
天候が悪い日でもそれ以前の天候が安定していれば、十分な発芽が得られ、着果に問題はないようです。
ただ、気温が低く、曇雨天の日が続くと、晴天の日でも花粉の発芽はすぐに回復せず、晴天が続くとで、遅れて発芽率も回復してきます。
スイカの雌花は6~7節ごとに着生するため、タイミングが悪ければ授粉させることができず、着果不良となります。
スイカの生産者にとって花粉の発芽は、生産量に直接影響します。
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