研究所。
ぽん博士「夕方になるとだいぶ秋っぽくなってきたなあ。虫の声が心地良いねえ。。」
庭の草むらから虫の鳴き声が聴こえる。まだ気温は高めだったが、秋は近づいてきていた。
なおたんとかえぽ助手は街に出ていた。ひととおり買物を終えて帰り道途中、研究所近くのとあるケーキ店が見えてきた。「モンブラン新作発売中です!」のノボリが目に入った。
なおたん「わー♡モンブランだってー!しんさくだよー!おニューだよー!おニューはきっとおグーだよー!おいしそーだよー!買って買ってー♪」
かえぽ助手「さっきあんなに大きなプリン買ってやったじゃない!もうダメだよ!」
なおたん「えー!だってーぷりんぷりーんとした食感とぶらんぶらーんとした食感とじゃ全然違うよー!違いを感じたいお年頃だよー!食べたい食べたーい♪」
かえぽ助手「ぶらんぶらんってどんな食感よっ!なんにしてもダーメ!」
なおたん「けちかえぽー!食べたいなー食べたいなー食べたいなーはらたいらー♪」
かえぽ助手「ダメでーーーすっ!!」
研究所に着いたなおたんとかえぽ助手。
なおたん「ただいまねぎねぎー」
かえぽ助手「ただいま戻りましたー」
ぽん博士「おかえりー。ご苦労様。。んー?どしたー?2人してほっぺた膨らませて!」
なおたん「あーあー食べたかったなー食べたかったなーもんぶらりたかったなー!たなーたなーティナたーなー♪」
かえぽ助手「あーあーあーうるさーい!聴こえない!聴こえない!なーんにも聴こえない!知らないっ!!」
なおたん「♪あーおもしろいー無視の声ー♪」
かえぽ助手「面白くないっ!」
怒りながら部屋を出ていくかえぽ助手。
ぽん博士「なおたん。かえぽ君とケンカしたのか?」
なおたん「えー?してないよー!あのねー!私がモンブラン食べたーい食べたーいって言ったらかえぽがほっぺ、ぷーってなってカワユクなったから、私楽しくなってずーっと言い続けたんだよー♪」
ぽん博士「あのなー、なおたん。かえぽ君はなおたんがワガママ言っていると思ったんじゃないかな。だから怒っちゃってああやってほっぺた膨らましてんじゃないのかなあ?なおたん、そんなにモンブラン食べたかったのかね?」
なおたん「あのねー!食べたかったけどねー!かえぽがダメーって言ったから諦めたよー!\ざんねーん!/」
ぽん博士「諦めたのに、食べたいって言い続けたのかね?」
なおたん「だってー、ぷーってやってるかえぽ、ずーっと見ていたかったんだよー!私も真似してぷーってやってみたー!楽しー!あはははー♪ぷー♪」
なおたんは怒らせたとは思ってないし、怒ってもいなかった。いつも通りのなおたんだった。
ぽん博士「そっか。。まぁでも、かえぽ君を困らせたんだから、ちゃんと謝っておかないとダメだぞ!」
なおたん「わかったよー♪さんきゅー!ぽんちゃー♪」
ぽん博士「ぽんちゃではないっ!ぽん博士だっ!」
なおたん「おっけー!ぽんちゃー♪」
部屋の外にはいつの間にか、かえぽ助手が立っていた。ドア越しに2人の会話を聞いていたのだった。
かえぽ助手「(そういうこと。。まーったく、面白い感情持ったロボットよねえ。。)」
ドアを開け部屋に入るかえぽ助手。
なおたん「あー!かえぽーかえぽー!さっきはゴメンティーだよー!ゴメンティーってお茶じゃないよー!お詫びティーだよー♪」
かえぽ助手「なんにしてもお茶っぽいじゃない。あははは!、、もーそれはイイから。私だって本気で怒ってないわよ。。それよりほらっ!プレゼント!」
後ろ手に持っていた箱を差し出すかえぽ助手。中には3個のケーキが入っていた。
なおたん「わー!モンブランだー!本物だー!本モンブランだー!うひょー♪」
かえぽ助手「なおたん、食べたかったんでしょ。私も意地張らないですぐ買ってあげれば良かったね。ゴメンね。急いで買ってきたんだよ!」
なおたん「かえぽーかえぽー!やさーCー!うれーCー!何して欲しいー?ちゅーしよーかー?ぷーってしようかー?」
かえぽ助手「ちゅーもぷーもいらないわよ。あ!お茶入れるねー!」
なおたん「じゃあじゃあかえぽに1個あげるねー!私2個食べられればイイよー♪」
ぽん博士「3個全部食べるつもりだったんかいっ!、、てか、なんでどちらにしても私の分は無いことになるのだ!」
グ〜〜〜!!
なおたん「あー!ぽんちゃーお腹からぐーって音出たー♪」
ぽん博士「今日は忙しくてお昼抜いちゃったからなあ、、さすがに夕方になると。。」
なおたん「虫が鳴くんだねー!秋だねー♪」
-END-
↓Kaedeの新作MVです。秋の夜にピッタリです!