最近、患者さんの症状で多いのが「多発性硬化症」。
特にここオランダでとても多いことに驚いています。
多発性硬化症とは、脳や脊髄の神経を覆うカバーとなる組織が破壊されて神経症状を引き起こす病気です。
自分で自分の体を攻撃してしまう自己免疫疾患と言われていますが、その原因は未だ不明とされています。
そのため、病院に行くと免疫抑制剤を処方されます。
その他にも、バセドウ病(甲状腺機能亢進症)やリウマチなどの膠原病、一型糖尿病なども自己免疫疾患として知られています。
オステオパシーでは、こういった対処療法的なアプローチではなく、根本療法を目指しているため、何が自己免疫の原因となるかを探るためにまずはコンサルテーションに時間を費やします。
前述の通り、自己免疫疾患の原因は不明とされていますが、私は「体の構造異常による機能低下」「精神的ストレス」「物理的ストレス」がオステオパスとして私が介入できる原因群と仮定してコンサルテーションを行っています。
「体の構造的異常による機能低下」が原因として疑われる場合にはオステオパシーの施術を行い、神経筋骨格系のアプローチにより、血流、リンパ、神経、呼吸、脳脊髄液などの流れを改善し、体全体の機能と自然治癒力を向上させます。
「精神的ストレス」は、仕事や人間関係などが主な要因となっていることが多いため、直ちにそれらを取り除くことが難しく現実的ではないため、クラニアルオステオパシーやリラクゼーションテクニックなどにより自律神経系の正常化を図りますが、これは症状緩和を目的とした対処療法に過ぎません。
そして、「物理的ストレス」ですが、これは端的に言うと食事で、最も重要な要因として考えています。
体の中で炎症や異常免疫反応を引き起こす根本原因になる物質を徹底的に洗い出してそれらを排除します。
何かを取り入れて症状を改善するのではなく、原因の元となるものを排除するのが目的です。
私は、もともと根本治療を目指してこの世界に入りました。
ですので、もしオステオパシーが根本治療の役に立たないのであれば、「このケースにおけるオステオパシーの介入は、症状緩和になっても根本解決にはなりません」と患者さんに正直に話します。
そして、もし食事が原因として疑われる場合は、もともと私が目指していたナチュロパシーの専門分野である分子栄養学の知識が役に立ちます。
私が読谷ホリスティックスでオステオパシーやリラクゼーションだけではなく、ファスティングプログラムを提供しているのはこのためです。
さらに、帰国後は「レクチン」という細胞間の連絡を阻害したり、炎症などを引き起こす根本原因となる物質を排除した最新の食事制限プログラムをメニューに加えようと準備中です。
これは、医者も栄養士も教えてくれない食事制限で、多くの不調を根本解決する画期的なプログラムです。
ちなみにこのプログラムでは以下のような症状の改善が期待されます。
心当たりのある方は是非一度ご相談ください。
レクチンが引き起こす体調不良:
- 関節の痛み、関節炎
- 末梢神経障害
- 線維筋痛症
- 慢性疲労症候群
- 慢性疼痛症候群
- けいれん、うずき、麻痺
- 頭痛、片頭痛
- 原因不明のめまいや耳鳴りの発作
- 自己免疫疾患(自己免疫性甲状腺疾患、慢性関節リウマチ、1型糖尿病、多発性硬化症、クローン病、大腸炎/結腸炎、全身性エリテマトーデスなどを含む)
- 過敏性腸症候群(IBS)
- 胃食道逆流症(GERD)、バレット食道
- 胃腸の問題(腹部膨満感、痛み、ガス、便秘、下痢)
- 呑酸あるいは胸やけ
- 消化不良に起因する栄養不足(鉄欠乏性貧血など)
- 貧血症
- 脂肪便(消化が悪いため)
- 体重の減少や増加
- がん
- リンパ腫、白血病、多発性骨髄腫
- 大腸ポリープ
- 心臓病、冠動脈疾患、血管障害、高血圧
- 糖尿病、糖尿病予備群、インスリン抵抗性
- 認知症、パーキンソン病、記憶喪失
- うつ病
- かんしゃく、行動変化
- ブレインフォグ
- アレルギー
- 喘息
- 吹き出物、白斑、シミ、軟性線維腫(スキンタッグ)
- 皮膚発疹(疱疹状皮膚炎、湿疹、乾癬を含む)
- 脱毛症
- 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
- 不妊、月経不順、流産
- テストステロン(男性ホルモン)の低値
- 男性型脱毛症
- 骨喪失(骨減少症や骨粗しょう症を含む)
- 免疫グロブリンG、M、Aの低値
- 白血球の減少
- 口内炎
- 歯科および歯周病の悪化
- 乳幼児の発育不振など