一次呼吸だとか細胞レベルの呼吸などと比喩されるクラニアル・リズミック・インパルス(CRI)がどうしても理解できないということを以前の記事「自分流のクラニアルオステオパシー1」でも書きました。
 
ですから自分の施術としては他の関節などと同様に基本的には頭蓋骨周辺の筋筋膜などをリリースしてそこに流れる血流、リンパ、神経の流れを改善することにフォーカスしています。
 
そのため施術の目的がハッキリして、その効果もかなり納得のいくレスポンスを得られるようになりました。
 
 
そんな中、最近患者様への説明用として頭蓋骨の模型を購入したのですが、ふと思い立ってその模型に手を当ててみると、、、
 

 
頭蓋骨が動いてる!しかもクラニアル・リズミック・インパルスの動きとほぼ同じ。
 
これ何を言わんとしたいかわかりますよね?
 
もう自分の中では確信に変わりました。
 
クラニアル・リズミック・インパルスは存在しない。
 
 
で、最近ある本を読みました。
 
サトル・オステオパシー
 

 
ロバート・フルフォード博士という伝説的なオステオパスについて書かれた本で、日本のオステオパスはよくこの方の本やアンドリュー・ワイル博士の本を読んでオステオパシーに興味を持ったという方が多いです。
 
自分はこのフルフォード博士のことをまったく知らずにオステオパシーの世界に入ったので、今の今までこの本を読んだことがありませんでした。
 
この本読めば読むほど???ということも多く書かれているのですが、一つインパクトのある言葉が書かれていました。
 
それは「クラニアル・リズミック・インパルスや第一次呼吸メカニズムは存在しない」というくだり。
 
これはフルフォード博士自身も晩年にごく近しい人にしか話すことができなかったとの記述でわかるとおり、この大多数と異なる意見に対してどういう態度を示していけばいいか非常に悩んでいたようです。
 
そして改めてオステオパシーの創始者であるアンドリュー・テイラー・スティルの言葉を思い出した。
 
オステオパスは骨格が生理的に正常な状態になるように治療を行う。それにより体全体への動脈血が正常に供給され、それにより栄養が組織へ与えられ、そしてその栄養が組織の材料として使われる。同様にに静脈血の流れを改善することによりそれぞれの部位から不要な老廃物を回収し、新しいものが入ってくる余地を用意する。また、正常な神経伝達を確保することにより、生命の力は体の各部位へ供給され、人体のシステムの中に自然の力が示される。(A.T. Still「オステオパシーの哲学」1899年)
 
色々なことを学べば学ぶほど最後は基本に戻っていく。
 
最近、どのオステオパスよりもスティルの言葉が心に響く。
 

 

念ずれば花開く。

 

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