私がこどもを育てるにあたって

ひとつ、絶対的に信じていることがあります





それは


「この子は自ら育つ力を持っている」


ということです





それはね、はーちに教えられたことなの





私の子育ては、みーんなこの子に教えてもらってます

すくすくまっすぐ育ってるよ☺︎





仕事でたくさんのこどもを見てきたとはいえ

自分のこどもを育てるのは初めて


そしてもちろん

「妊娠・出産」自体が

私にとって初めての経験でした





「初めての経験」ということは

何も知らない、分からないってことです


なのに、お腹の中の子は

勝手に育ってくんだよ





朝起きて

「さ、今日は右手の親指でもつくるかな」

なんて思ったこと、一度もない


もし作ろうとして作れるとしても

内臓とか血管とか

どんなふうになってるか

どうやって作るかなんて

ちっとも分かんない





私が何も分からなくても

何の指示も出さなくても


全部勝手に作って、育って

生まれてきてくれたんです、はーちは


すごいなぁ





妊娠していた時に身体の師匠がくれた本

お腹の中で「いつ・何が」作られるのかって

すごく緻密に決められてるの

人って、生きものって本当にすごくよくできてる





そしてね、もうひとつ

これは出産の時なんだけど


陣痛の感覚が短くなって

一瞬痛みが消える時


「もうちょっと長くこの状態続いてほしい…」

と毎回思うんですよ


「あ、次の痛みが来そうだな」と感じると

「お願い、あとひと呼吸分でいいから待って!」

と思うんですが


全然待ってくれないの(笑)





今まで身体は

「私の思うように動かせるもの」と思ってて

自分のコントロール下にあると思ってた


なのにこの時

ひと呼吸分でさえも

自分の思う通りにならない


お腹の子が「今!」というタイミングに

従うしか術がありませんでした





その時思ったんです


「あぁこの子はもう全部分かってるんだな

 私はそれについていくだけでいいんだな」

って





それが私の子育ての大前提です


「こどもは全部持って生まれてきている」


そして


「こどもにはついていけばいい」


ということ





産まれたばかりのはーち

このおててに、この身体にもう全部あるんだ





この2つの大前提は

私の子育てをとっても楽にしてくれました





だってね

「この子は何も知らない」

「だから私がすべて上手くやらなくちゃ」

って思ってたら


私の失敗や無知が

この子に大きく影響しちゃう訳でしょ?

私がこの子の人生左右させちゃうってことでしょ?


怖!!





でも

「この子が全てを持っている」と思えば


安心して育っていくのを見ていられるの

今できないことがあっても

「大丈夫」って安心して待つことができる





それは

頭で「こどもを信じる」というのとは違って


「人という生きものは

 みんなそういうふうにできている」


「当然、そうなっている」


という感覚で





「夜の次には朝が来る」

「冬の次には春が来る」くらい


私の中では

「確実で、当然のこと」になりました





この子には、育つ力がある

どの子にも、ある





はーちが生まれてもうすぐ5年


はーちの育ちを見ていると

「やっぱりそうだよね」と

ますます確信するのです