「ん?なんかおかしいな?」

と気付いたのは

 

保育園で働いている時でした。

 

 

 

 

その園はとても勉強熱心で

いろんな研修に出させてもらったし

園内での研修も盛んで

 

こどもの姿を見て

勉強でそれがどういうことかを知り

 

勉強で「こういうことがある」と知ると

その直後には

目の前のこどもで

「そういうことか」と納得する日々でした。

 

毎日が、答え合わせみたいな。

 

 

 

 

障がいを持つ子についても

たくさん勉強会がありました。

 

こどもはひとりひとり

ちがうのはあたりまえだけど

 

大まかに同じ道を通って

成長する健常児の子と

 

独自のルート

自分のペースで成長していく

障がいを持つ子

 

そのちがいはあって

 

 

 

 

障がいを持つ子の発達を学ぶ時

通常発達より

もっと細かく分けて

知ることができるのです。

 

 

 

 

こどもが何気なく

知らぬ間にできてしまうこと

 

障がいを持っていると

それが難しかったりする

 

そうすると

今までは注目していなかった

「小さなステップ」に

気付かされるの。

 

 

 

 

あぁ、このステップがあって

はじめて

この成長が表れてくるのか、って。

 

 

 

 


伊勢VISONのkiond(こどものあそびば)

ぜーんぶ木でできてるの、とっても気持ちよかったなぁ

また行きたいところのひとつ





 

その中で、とってもびっくりする

フレーズに出会いました。

 

「SOSを出すスキル」

 

です。

 

 

 

 

なんで驚いたかって?

 

私にそのスキルが

全くなかったからです

 

それどころか

「SOSを出す」ということが

どんなことか

その概念すらも

すっぽりと抜け落ちてて。

 

 

 

 

つまりはね

「助けて」って言う発想自体が

私の中になかったの。

 

 

 

 

「SOSを出す」には

 

まず自分が困ってるということに

気付かないといけないんです。

 

何かしないといけないことがある時

まずそれが「できないな」って

気付かないといけない。

 

その「こと」の難しさと

自分の「力量」を分かっていなければ

「できないな」って、わからない。

 

 

 

 

そして

「できないな」「困ったな」って

わかったら

 

「できないよー」とか

「たすけてー」とか

「手伝ってください」とか

 

それを周りに「伝える」ことも

できなくてはSOSは出せない。

 

 

 

 

・自分の力量をはかる

・困っているな、と気付く

・困っています、と伝える

 

この3つが必要なわけ。

 

 

 

 


自分でがんばってもいいし

「とどかないよー」って

おとうさんにSOSを出してもいい

大事なのはSOSを出すという選択肢があること

 


 

 

でも私は「SOSを出す」という

発想すらないわけだから

 

自分ができないことにも気付かず

ただただ頑張り続けて

力尽きるわけです(笑)

 

 

 

 

だってさ

助けてもらっていいなんて

知らなかったんだよ

 

全部、自分でなんとかしないと

いけないと思ってた

 

 

 

 

だから「SOSを出すスキル」

と聞いた時

 

まず

「SOSって出していいの?!」

からだったし

 

「SOSを出す」って

『できない』ってことじゃなくて

「SOSを出すことが『できる』なの?!」と

非常に混乱しました(笑)

 

 

 

 

そのへんからです。

 

どうも私には

「育ち忘れてきてしまったもの」が

たくさんあるのではないか

と思い始めたのは。

 

 

 

 

一度そう疑い始めたら

ぼこぼこと見つかり始めました

 

私が大きくなっていく過程で

おっことしてきてしまった

 

身につけないまま

成長してしまったものが

たくさんあったのです。

 

 

 

(つづく)