前記事 『換金作物とフェアトレード』の続きです。
フェアトレードで児童労働・児童売春を防ぐことができます。
児童労働・児童売春についても下記を参考に。
『高木善之さん講演会  ~食料・難民編~』 
『((質問)) 人口爆発の原因は?』 
  
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((児童労働))
●25万人を超える西アフリカの子ども達がカカオ農園で働かされている。人買いが、貧しい親から15ドル(約1700円)ほどで子供を買い 大農園に売っている。子ども達は奴隷と変わりない状況(朝の6時から1日12時間以上)で働き、常に疲れ果てている。(by「アムスティ・インターナショナル」)・・・世界的な規模で人権問題に取り組んでいる)

●カカオはアフリカの国々にとって先進国に売ることのできる数少ない換金農作物。それだけに価格競争が厳しい商品。カカオを買い集めるブローカーは、農園主から安くカカオを買い叩き 先進国のチョコレートメーカーに売る。農園主は、ブローカーに安く売っても利益が出るように、栽培コストをできるだけ安くおさえようと、子どもたちを奴隷のようにこき使う。日本では100円も出せば簡単にチョコレートが買えるが、その背景にはアフリカでの子どもたちの労働がある。

●アメリカ:アフリカのカカオ農園での児童労働について感心の高まりもあって、「このカカオ農園は、児童労働に関与していない。」ということを証明する“認証制度”が作られ、主に西アフリカのカカオ農場での児童労働をなくすために活動している。日本のチョコレート会社が加盟する日本チョコレート・カカオ協会もメンバーになっている。

●アメリカ:「輸入するチョコレートはすべて子どもたちに労働させていないものにする」という行動計画書を、ハーシー社など有名なお菓子会社と国会議員、市民団体などが作成し、署名している。

●日本:「このチョコレートは、児童労働がおこなわれているカカオ農園のカカオ豆から作られたものではありません。」と保証された“フェアトレードチョコ“が、輸入され、売られている。板チョコ1枚250円。まだまだ種類は少ないが、消費者である私達が”フェアトレード“をもっと選ぶようになったら、もっと種類も量も増えるのではないでしょうか。

●「アムネスティ・インターナショナル日本」のHP:日本のチョコレートメーカーに対して、児童労働をなくすために積極的に取組んでほしいと、メールや手紙を送るか活動をよびかけている。


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((児童労働・児童売春をなくすために活動している団体))
★NPO法人 テラルネッサンス(地雷・小型武器・子ども兵の撤廃に活動されています。)
http://www.terra-r.jp/

★NPO法人 かものはしプロジェクト(児童買春・人身売買問題の活動。売る側・買う側両方への働きかけ。)
http://www.kamonohashi-project.net/

★NPO法人 ACE(児童労働について活動)
http://acejapan.org/


上記の活動を支援する方法は寄付の他、使用済インクカートリッジ・書き損じハガキ・古本の収集や、現地で作った製品を購入しこどもたちの教育費などにあてるなど様々な方法があります。
(詳しくは上記のHPを。)

「1チョコfor 1スマイル~あなたが食べるともう一人がうれしい~」というプロジェクトでは森永製菓とACEがパートナーを組みました。
2011年1月1日から2月14日の期間中に購入された森永チョコ1箱につき1円がカカオの国の子どもの支援として寄付されました。もちろんチョコレートは添加物不使用です。
こういった活動は資金面でも宣伝面でも大企業の力があるとありがたいです。
是非、大手企業の方とNPO・NGOが手を組み、このような活動を行って頂きたいです。


体の不調と同じで、どこかに問題ができるということは、原因が必ずあるということです。
何度も言っていますが、先進国の消費過剰が途上国へのひずみをもたらしていると思います。
地球という生命体を健康体に戻すのは、一人一人の力が大切だと思っています。
“地球規模で考え、足元から行動”していきたいです。


今日もHAPPYな一日をドキドキ