栃木での村づくり(1)ヤギを飼う | 山納銀之輔〜俺がお金を捨てたわけ

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店舗デザインの仕事をしながら、村づくりの場所をずっと探してて、栃木県粟野の土地に決めた。

それでまず、その土地の手入れからはじめたんだけど、1200坪が草ボウボウすぎて、草刈りしてもキリがなかった。

だからヤギを飼ったんだ。

これが間違いだった。

最初は、『草刈機を使うのはガソリンを買うことになるから、排気ガスも出るし環境にも良くないよね〜』なんて言って、草を食べてくれて、ミルクも飲めて、一石二鳥だと思ってた。

ところが、1200坪の草なんてあっという間に食べ尽くしちゃって、畑の野菜まで食べちゃうし、どんどん遠くまで行って、ずっと遠くの隣の家の野菜まで食べちゃうし、塀作っても乗り越えたり、体当たりして塀壊して、また人ん家の畑の野菜食べちゃって。


食うものなくなると、春の楽しみの梅の木の葉っぱまで食っちゃう。

近所から苦情来るし、東京での仕事中に、このヤギのせいで、何回も栃木まで車飛ばして謝りに行ったよ。

ヤギのせいで全然仕事にならなくて、餌以外にも色々買ったり作ったりすごい手間かかるのに、まったく感謝しない。

ヤギのミルクでチーズ作ろうと思って、一度乳搾りしようと思ったら、すっごい怒って頭突きしてくるようになった。

それ以来警戒して全然近寄れない。

なのに冬になると草がなくなるから、ペットショップで一束2000円するウサギの敷き藁を、毎日6束買ってきて食べさせなくちゃなんないから、冬場のえさ代が毎日12000円。

すごいセレブな彼女よりも金がかかってた。

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ヤギだけはもう絶対飼わないって決めてるんだ。


つづく。



 


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