木製水彩パレットを作っていただいている職人さんから

「この小さい輪切り、なにか活用法ないかなぁ」

と相談されました。

 

 

私の住む高知県は観光地なので、

レーザー彫刻をして、

キーホルダーやマグネットにして

販売されているのですが、

 

 

みなさん最近、旅行に行って、

キーホルダーって買うのかしら・・・

 

 

個人的には、

よほど特別なものでない限り、

買わないかなぁ・・・

 

 

今はお土産としても、

消えものを選ぶ傾向がありますよね。

 

 

でも最初は、土佐特有の生き物の、

ちょっとニッチな絵柄の

キーホルダーかマグネット…?

くらいしか思いつかなくて、

 

 

まぁいずれ、なんか思いついたら。

 

 

くらいに、消極的に

考えていたんです…

実は。

 

 

 

そしたら、

木製パレットの最終打ち合わせで

工房を訪れる約束の日の前日、

ふとひらめいてしまったんです。

 

 

 

ブックバンド!!

 

 

 

両端に穴を開けて、ゴムを通したら、

スケッチブックやペンケースなどをまとめられて便利だし

 

 

小さな木の輪切りのワンポイントに

好きな絵柄をつけたりしたら、

かわいいんじゃないかしら?

 

 

”でも、穴は開けられるのかな…?”

 

 

翌日、ウズウズしながら

工房を訪れました。

 

 

パレットの打合せを後回しに、

職人の和田さんに話したところ、

 

 

「それ面白い!!」

 

 

と乗ってくれて、

 

 

気になっていた穴も

 

 

「レーザーで開けられるよ!」

 

 

ということで、

 

 

さっそくイメージを形にした

サンプルを作ってくださいました。

 

 

試しに、私が描いた樹形のイラストを

レーザー彫刻してみていただいたんですが、

 

 

表面が非常に滑らかに研磨されているので

アクリル絵の具などで直接絵を描いたりしてもいいかもね、

なんて、いろいろアイディアを交わしながら

 

 

実際にスケッチブックにつけてみたら、

わぁ、ステキ〜!!

 


 

 

想像したとおりです。

 

 

 

 

(ゴムは、後から入手して取り付けました)

 

 

直径5、6cm程度の小さな輪切りなので、

平ゴムを通せるような

大きな穴を開けたら、

もろくなるんじゃないかと

素人考えで想像したりしていたんですが、

まったく問題ありませんでした。

 

 

 

イチョウの枝なのですが、

町で街路樹として植えられていた木が

大きくなりすぎ邪魔になったので

役場で伐採したものだそう。

 

 

伐採された木は、

産業廃棄物として扱われます。

 

 

何十年生きてきたか、わかりませんが

最後はゴミとして処分されてしまうなんて、

気の毒すぎます…

 

 

薪でもいいし、

どういう形にしても

命に感謝して利用したいもの。

 

 

イチョウの木は、

樹皮の下に白い層があるのが特徴です。

 

 

木の種類によって

年輪の模様のつき方に特徴がある。

 

 

ふだん、

木の年輪の形を見比べるなんていう機会は

ほとんどないので、

またまた新しい発見でした。

 

 

このイチョウの枝で

パレットも作っていただく予定です。

ただいま乾燥待ち。

 

 

伐採したばかりの木は

水分が含まれているので、

しっかり乾燥させてから加工します。

 

 

ヒノキやケヤキは、

植樹された木を使っているのですが、

こうして稀に手に入る木は

数量限定になります。

 

 

ブックバンドは、

「傘の柄にワンポイントとしてつけても素敵かも!」

などの声も。

 

 

アイディアしだいで、

いろんな使い方ができそう。

 

 

誰ともかぶらない、

世界にただ一つのオリジナルができます。

 

 

もうすぐショップをオープンしますので

手に入れたい方は、

しばらくお待ちくださいね。