【やぁ】少年だった頃のオレよ。 | 自由研究員にっさん、理数を学ぶってよ。

自由研究員にっさん、理数を学ぶってよ。

理数に興味をもったアラサーおじさんによる、理数教育の足跡。

こんばんは。にっさんです。

 

なんとなく荷物の整理をしていたら、小学生時代に書いた手紙が出てきました。

 

ほら、あれです。将来の自分に向けて書くヤツ。

 

懐かしいなぁとか思いながら読むと、今の自分が、あまりにも昔思い描いていた将来の自分とかけ離れていまして。

 

せっかくなので、昔の自分に向けて返事でも書こうかと思います。

 

 

 

 

 

From 35歳のオレ To 12歳のオレ 

 

拝啓 12歳のオレへ。どうせオレ宛に書くのだから、時候の挨拶は無しでいいよな。

 

そもそも、時候の挨拶なんてものは知らないはずだから、まぁいつも通りで書くわ。

 

確か12歳のときは、世の中に対して希望を見出していなかったはず。合ってるか?

 

担任のA先生にも、通知表で「ニヒル」と書かれたくらいだもんな。

 

世界は面白くもないと感じていたはずだし、だから自分の将来なんて何でもよかったはず。まぁ、なるようになるよねくらいに考えていたと思う。

 

 

 

 

 

今、オレは35歳だ。

 

大人になって、何しているかって?

 

今、オレは小学校で教師をしている。

 

信じられるか? あれだけ引っ込み思案で、人前で喋るのが大嫌いなお前がだぞ。ありえないよな。

 

でも、本当なんだよ。大学を出て、かれこれ10年だ。

 

 

 

 

 

しかも、ずっと教師をしていたわけじゃない。

 

途中で英語教育の新たな形を求めて滋賀に行ったし、

 

小学校教師に一瞬戻ったと思ったら、今度は理科教育のプロになると言って京都へ行ったりもしたんだ。

 

行動力など皆無なお前がだぞ。まったく、大したもんだよ。

 

 

 

 

 

ただ、よく言えば行動力があるが、逆に言うと長続きしないんだな。

 

昔のお前は、なかなかガマン強かったはずなんだけどな。少々のことでは諦めない。

 

まぁしかし、いいよ。諦める勇気をもったとも言える。

 

それもまた、大人になったということなのかもしれない。

 

・・・・・・慰めになるかは、分からないけども。

 

 

 

 

 

相変わらず、周りの人間を信用しないというのはあるが、少なくとも世界全体がつまらないわけではないぞ。

 

あれだけ理科が苦手だったお前が、世界の仕組みを知った途端、理科面白ぇってなってんだから。

 

まぁ、結婚はしてないから、そこも想像とは違ってんだけど。でも少なくとも、幸せを感じて生きられてはいるかな。

 

あと、いろんな町でいろんな人間に会ってきたのもあって、精神的に強くなったんじゃないかと思う。

 

あれだけ感情を表に出さなかったお前が、今じゃかなり人間くさくなってきたもんな。

 

ただ1つ。人生はなるようになるわけじゃない。どこまでいっても、結局は自分がどうしたいかで決まる。それだけは言っておく。そんな甘い考えは、今すぐ吐いて捨ててしまえ。是非とも、早いうちから、自分で選択する意志をもってほしいと思う。

 

 

 

 

 

最後に。

 

お前は、「どうせ」が口癖だったな。決まって、その後に出てくる言葉は、ネガティブなものだった。自分には無理だとか、自分なんて、とかな。

 

特に、母からは、他の人間とよく比べられていたな。だからだもんな。「どうせ」が口癖になったのは。

 

でもな。そんな言葉、気にしなくていい。たとえ母からそう言われようが、気にしなくていいのだ。

 

お前は、お前で、大丈夫。

 

もしもその言葉が本気で嫌だと思うなら、母にはっきり伝えてやれ。親だろうが誰であろうが、自分を否定するヤツに容赦する必要なんてない。

 

それがお前の気持ちなら、それを大事にすればいいのだから。

 

まずは、自分を受け入れることから始めなさい。

 

 

 

 

 

今のオレは、自分のやりたいことをやって生きている。

 

だから、お前も自分の思うとおりに生きるといいさ。

 

大丈夫。お前なら、大丈夫。

 

またいつか手紙を書くから、それまで頑張れよ。

 

敬具