前回に引き続き
ルドルフシュタイナーの書籍の一部を引用しました。
癌の腫瘍ができるのは
最後の段階であり
そこに至る前段階として
さまざまな状態があります。
第1の段階としては
心理的な原因があります。
運命の打撃によって
その人間が自らの運命を克服できないとき
自我は弱まり、それが人体の形成力を弱めます。
それは、子ども時代に遡ることもあります。
子ども時代に自我をはぐくむことはとても大切なことになります。
それによってガンに対する抵抗力が形成されるのです。
そのためには子供はたくさん遊ばなければなりません。
ただテレビの前に座ってじっとしているという受け身の状態では、自我を強めることはできません。
外側からあたえられる学習だけでは強い自我を形成することはできません。
自分から学習することが必要です。
医学の面
病気と闘うことにより自我は一段と強く形成されていくのです。
そういう自我の戦いを子ども時代に体験しないで成長しているという状況もあります。
ガン患者の多くは、子ども時代に麻疹やおたふくかぜ、しょうこう熱といった典型的な子どもの病気を体験していないということが知られています。
その他、形態形成力を弱めるものに
過労やストレスの鬱積などがあります。
また現代の私達の周囲にある機械的なもの、
化学製品、空気や水の汚れ、食品の中に含まれているものなども私達の形態形成力を弱める原因となっています。
電子工学的につくりだされた光や音の氾濫によって音楽も言葉も死にかけております
それらが温床となって、長い時間をかけてがん細胞は形成されていくのです
なんの徴候もなく、ひそかにガンになっていくのです。
臨床的にがん細胞が発見できるまでには
大変な時間がすでにかかっているのです。
(時代病としての癌の克服より)