あの頃。【邦画】
2021年作品
静かに、静かな、良さの作品でした。
キャストで、CSで放送されていたのを、録画視聴。
太賀と、若葉竜也目当てでした。
私、勘違いしてました。
2020制作2021年公開のこの作品。
キャストが、とても若く見えて、10年くらい前の作品かと、勝手に思い込んで見ていました。エンドロールの最後の最後を見て、たった4年前の映画なの?と、びっくり。
ハロプロのオタたちの、楽しかった『あの頃』の物語です。
この作品では、ハロープロジェクトのタレントに夢中な男性7人の物語。いつしか、楽しかった日々と、仲間から、離れてしまう。だけど、心の奥底には、ちゃんと、根を張っているような、『あの頃。』。誰しもが、心の中に、大なり小なり、『あの頃。』を持っていると思う。私にとって、あの頃は?ふと、懐かしくもあり、恥ずかしくもある、そんな気持ちにさせてくれた、作品でした。
・中学10年生・人生で今が一番楽しい
主人公・桃李のセリフだ。
ハロプロと仲間の生活が楽しいころに、中学10年生と表現する。
確かに・・・学校は卒業があるけれど、社会人にはない。だが、中学10年生のようだという感じのセリフです。
楽しい事が、10年続けば、それは、幸せな事だと思うのよね。
いつまでも続かないから、10年生なんだと思う。
人生今が一番楽しい
これは深いね。
『あの頃。』というタイトルの作品なのに、あの頃が一番楽しいではなく、今が一番楽しい と。これはさ、楽しいあの頃は、どんどん増えていくんだよ。20年前のあの頃も、10年前も、楽しいあの頃。だけど、今、楽しい時間も、数年後には、楽しかった『あの頃。』に、なるんだな。刺さるなあ。
後半は、コズミン:仲野太賀の好演が光る
物語の後半は、コズミン:仲野太賀が、若くして癌になってしまう。抗がん剤、手術、最後まで、頑張って生き抜いた。多分・・・原作は、ノンフィクションに近いのでは?コズミンが癌になったことで、再び仲間は集結。生前葬という名のライブ。ライブで葬儀。頑張りの元は、オタ活と仲間たちであった。
主役は、桃李なんだけど、W主演でもいい感じでした。
あっ、若葉竜也。
歌上手かったわ。
簡単なストーリー
約20年前の事。
落ち込んでいる 桃李に、一枚のDVDがプレゼントされる。
松浦亜弥のMV。
すっかり、魅了され、CD店に向かう。
店員から、ハロプロを応援するトークライブに誘われる。
そこで仲間が出来て、楽しく過ごす。
ハロプロのオタ活も楽しく活動。
だけど、ハロプロと同じくらい大事なものが、各々出来て、そのうち、疎遠になる。
仲間 コズミンの癌が見つかってから、また、仲間達は心をひとつにするのだった。
コズミンが亡くなって、ラストシーンでした。
覚書
劔樹人:松坂桃李(20年後:いまおかしんじ)
コズミン:仲野太賀
ロビ:山中崇
西野:若葉竜也
ナカウチ:芹澤興人
イトウ:コカドケンタロウ(ロッチ)
アール:大下ヒロト
松浦亜弥:山﨑夢羽(BEYOOOOONDS)
馬場:西田尚美
志恵:未羽
風俗嬢:中田クルミ
原作:劔樹人『あの頃。男子かしまし物語』
監督:今泉力哉
脚本:冨永昌敬