ライオンの隠れ家
【2024秋ドラマ】
TBS金曜ドラマ
発達障がいの弟と市役所勤務の兄が静かに暮らしているところに、ライオンと名乗る幼児が現れる。一緒に暮らすうちに、異母姉弟のあおいの子供と知る。あおいはDV夫から逃げていた。DV夫は、様々な汚職や犯罪にかかわっており、それを追う記者たち・・・
坂東龍汰は、役者だ。これからが楽しみ。
私が、坂東龍汰に気が付いたのは、フジの月9『366日』でした。主要メンバーの一人。次は、深夜ドラマで、『root』というドラマ。主演の河合優実の相棒でした。先日見た『春に散る』では、プロボクサー役。そして、今回は、発達障がい、それも自閉症の青年役。こうしてみると、カメレオン俳優になりそう。
指先一つ、視線の先、間の一つ一つが、繊細に演じられている。
多分、自閉症の特性を余すことなく、盛り込んだ設定なのであろう。難しい役を、やり切ったと思う。
目を背けがちな障がい者もののドラマ。坂東龍汰は、りっくんを愛される障害者(自閉症)にした。すごいなぁと思う。
私は、初回を見て、障がい者物であること。子役が、何やら自分をライオンと名乗って、ワーワーキャーキャーとやらかしているのが、堪えられなかった。ひろと=柳楽優弥のお兄さんとしてのキャラ設定も、もわんとした、つかみどころのない感じ。兄弟で育って、りっくんの特性もわかり切っているのに、どこか他人事のように見えてしまった。
2回はないかなと、思っていたけど、岡山天音が謎の男として登場すると、次回が楽しみになってきてしまった。
姉の橘 愛生 あおい=尾野真千子が、橘 祥吾 =向井 理
から受けているDV問題。
橘 祥吾 =向井 理が、かかわっている、汚職に殺人事件など。
ライオン=佐藤大空が父親から受けた虐待。
あおいが逃げるために偽装死亡。
逃亡と新しい生活を請け負う、柚留木 ・ X=岡山天音。
社会派ドラマでも、ありました。
このドラマの空気感に、エンドロールに流れる
Vaundy「風神」が、また、いい。
余韻に浸らせてくれる。
この姉弟とライオンが、この先、幸せに暮らしてくれることを、願わずにはいられないドラマでした。
橘家の事件は、藤 楓 かえで=桜井ユキたちによって、世間に公表される。
あおいは、実家に戻り、姉弟とライオンと4人で暮らすことになる。最終回では、兄のひろとは、弟のために中退した大学に入りなおし、夢に向かって、家を出る。りっくんは、グループホームで自立する。
覚書
小森 洸人 ひろと=柳楽優弥
小森 美路人 みっくん=坂東龍汰
橘 愁人 ・ライオン=佐藤大空
橘 愛生 あおい=尾野真千子
ひろとの同僚 よき理解者
牧村 美央=齋藤飛鳥
貞本 洋太= 岡崎体育
支援者
船木 真魚= 平井まさあき(男性ブランコ)
橘の事件を追う人たち
工藤 楓 かえで=桜井ユキ
高田 快児 =柿澤勇人
天音 悠真= 尾崎匠海(INI)
須賀野 かすみ= 入山法子
謎の男
柚留木 ・ X=岡山天音
近所の飲食店の店主
吉見 寅吉=でんでん
あおいの夫
橘 祥吾 =向井 理
脚本
徳尾浩司
一戸慶乃
主題歌
Vaundy「風神」