異動辞令は音楽隊! 【邦画】
2022年作品 配給ギャガ
丁寧なつくりの、安心して見れる邦画
原作なしの作品。監督は、ミッドナイトスワンの内田英治。
CS放送されていたので、録画視聴。
この作品が公開される頃、宣伝で主演の阿部ちゃんと磯村君が、やたらバラエティ等に出ていました。
もう作品を見た気になっちゃってましたよ。
劇中には、ひげだんのメンバーが、ちらっと出演されていました。その話も、宣伝番組で見ていたので、おどろきもなく、『あっ、ここにいた』と、すぐに気がついた。だって、プロだもん。演技じゃない演奏シーンでした。
ただ一点。驚いたのは・・・。
エンドロール見ていて、出演者の中に・・・。
【謎の男 小沢仁志】って!
えーーーっと どこに出ていた?と、慌てて巻き戻しして確認しました。こんな、顔もよく映っていない役を、引き受けたなぁと、誰繋がり?で、びっくりでしたよ。
あとね。久しぶりに、普通のまじめな役の 酒向芳さんの演技に、逆に新鮮だったな。
ストーリーと感想
刑事生活30年。一課の 成瀬司=阿部寛は、昔気質の刑事。
暴力・暴言・違法捜査。昭和の刑事そのもの。
バディを組んでいたのは、若い刑事、坂本祥太=磯村勇斗。
家庭は、離婚して認知症の母と二人きり。
娘が来るが、上手くいかない。
老人を狙った強盗事件が頻発し、成瀬司=阿部寛は、過去に取り逃がした犯人だと、関係者の西田優吾=高橋侃を調べていた。
との矢先・・・。
(きっと、阿部ちゃんの読みは当たっているんだろうな)
成瀬司=阿部寛への告発的な投書から、広報部配属、音楽隊への移動が命じられます。
気が乗らない成瀬司=阿部寛。
しかし、来島春子=清野菜名親子とのふれあいや、隊のメンバーとの関りから、音楽隊の活動に真摯に向き合う。
(邦画ならではの、安定の展開)
もともと児童の頃、太鼓をやっていたそうだ。
(やっぱり、子供の頃の体験は体は覚えているのよ)
次回の音楽隊の定期演奏会を最後に、音楽隊の存続の危機が。。。
(あるある、こういう展開。お約束だね)
成瀬司=阿部寛は、いつも見に来てくれている、夫を亡くした女性(老人)に励まされて、音楽隊への愛着がわいていた。
その女性が、強盗事件の被害者となり亡くなった。
いてもたってもいられない成瀬司=阿部寛。一課に押しかけ、無下に追い返される。そして、亡くなった女性の前で、音楽隊は演奏し、お別れする。
(涙なしではいられないです。この女性の死によって、音楽隊は一致団結するのです)
西田優吾=高橋侃を捜査した坂本祥太=磯村勇斗が、成瀬司=阿部寛にもとにやってくる。
成瀬司=阿部寛の読みが正しかったと、捜査に協力してほしいと。だが、その日は、音楽隊の最後になるであろうの定期演奏会。
そして定期演奏会当日。音楽イベントにおとり捜査をしかけ、西田優吾=高橋侃の元にやってくる、犯人を捕まえるようす。
予想通り、犯人はやってきて、音楽隊と成瀬司=阿部寛は犯人を取り囲む。逃げる犯人を確保したのは、刑事ではなく、音楽隊のメンバーだった。(その一部始終の必死の様子は、亡くなった、音楽隊のファンの女性の気持ちもあったのだろう。)
無事確保のあと、坂本祥太=磯村勇斗は成瀬司=阿部寛に打ち明ける。成瀬司=阿部寛への批判の投稿は自分だったと。仲間を売ってしまったと、涙ながらに告白する。
(だろうな。だよね。と思った)
そして定期演奏会へ。
開園時刻に間に合わなさそうな渋滞に巻き込まれた音楽隊。坂本祥太=磯村勇斗が、サイレンを鳴らして、誘導し、無事間に合う。聞きに来ていた、知事が、音楽隊が犯人確保の瞬間をSNSでバズっているのを快く思っている様子を見た、警察の幹部は、音楽隊解体の言葉を飲み込んだ。
定期演奏会は、盛況だった。
演奏が、終わったところで、エンドロールでした。
成瀬司=阿部寛が、ドラムの自主練を通して、娘と和解するシーン。坂本祥太=磯村勇斗に、過去の暴言暴力について詫びるシーン。次第に表情が明るくなり、いうなれば、昭和コテコテの男が、令和にアップデートした物語でした。
無駄と思えるシーンも、後々重要なシーンに繋がるなど、丁寧なつくりでした。定期演奏会のシーンで、元音楽隊にいたというヒゲダンの楢﨑誠がサックス奏者で出演。遊び心もある作品でした。
覚書
成瀬司=阿部寛
坂本祥太=磯村勇斗
来島春子=清野菜名
北村裕司=高杉真宙
篠田誠=岡部たかし
広岡達也=渋川清彦
沢田高広=酒向芳
井上涼平=六平直政
五十嵐和夫=光石研
成瀬幸子=倍賞美津子
成瀬法子=見上愛
西田優吾=高橋侃
謎の男 小沢仁志
楢﨑誠 Official髭男dism
監督 原案 脚本
内田英治
主題歌
Official髭男dism