サバカン
2022年製作
配給:キノフィルムズ
確かに懐かしい昭和を感じる映画
面白くない。
全面に草彅剛が出ていて、剛の映画だと思ったのに。
ちがった。
剛は、タダのナレーション担当で
ちょっと出ているだけでした。
長崎の自然の風景。
学校や一般家庭の、昭和の暮らし。
子供たちの、夏休みの過ごし方。
もうさ、昭和は、私が若い頃
明治・大正のドラマや映画を見て
『現代の時代劇』と思ったのと同じですね。
昭和は、近代の時代劇となってしまった。
私の年代が見て、懐かしいと思う。
ただそれだけの作品だ。
ふたりの少年が、毎日のように夏休みを冒険で過ごす。
その日の別れ際
『またね-』と、しつこく何度も言う。
コレ、今の私が聞くとね。
ジーンと来るわけです。
人との出会いは別れの始まりで、
楽しければ楽しいほど、別れはつらくなるのだよ。
ふたりは、同じクラス、同じ夏休みを過ごす共通項でつながっていた。
その共通項が崩れたときに、別れは突然来る。
それを大人になったときに、思い出すと切ないのよ。
もう一度会いたいって。
で、もう戻れない日々と関係を、突きつけられるのです。
同年代の男性が見たら、また違い感じだと思う。
だって、私は、自然の中で遊ぶというタイプじゃなかったし。
ふたりの夏休みの活動に、懐かしさを共感できなかった。
あっ、自転車で、遠くまで行ったことがある。
疲れてすぐに戻ったけど(笑)
いとこ役の福地桃子さん。
朝ドラ なつぞらで、昭和の女子を演じていました。
この方、黒木華と同じ方向がいいと思う。
昭和以前の設定のドラマに合っている。
時代劇にも、合っていると思う。
今から、時代劇の所作や、セリフ回しを取得して
この時代背景の作品に欠かせないと言わしめる
女優さんになって欲しいです。貴重です。
お父さんの哀川翔さんと、違う方向での成功を期待しています!
ストーリー
昭和60年代の長崎で暮らす
ふたりの少年の夏物語だ。
夏の終わりと、少年の母の死により転校。
ふたりの友情は、いったんさよならだ。
ここで別れのシーンがハイライト。
唯一、涙ぐんでしまい、感情移入。
ラストシーンは、時間は現代。
いい大人になった少年が、駅のホームで
再会して、ラストでした。
覚書
出演者
久田孝明=番家一路
竹本健次(子供時代) 原田琥之佑
母 尾野真千子
父 竹原ピストル
いとこ 福地桃子
タケちゃんの母 貫地谷しほり
久田孝明(現代)草彅剛
監督
金沢知樹
脚本
金沢知樹 萩森淳
原作なし
だけど、モデルがいるそうです