日曜の夜ぐらいは...
テレビ朝日系
毎週日曜22:00~22:54
今期 同率1位!
私の中では、惜しくも、最終回を迎えてしまうのが
寂しい作品。
これって ロスってやつですか?
正直、主演の岸田サチ / 清野菜名と
2番手の野田翔子 / 岸井ゆきの
は、苦手な女優さん。
なのに、ハマったの。
なんでだろうと考えると、脚本だわ。
岡田惠和さんです。
ベテラン中のベテラン。
この世界感。
友達のいない3人の女性。
生きづらさを抱えていたり、
ヤングケアラーになりそうだったり
家族を失ったり・・。
この3人が、宝くじを買って当選したことで
運命が変わっていく。
3000万円だ。
これを元手に、カフェを開くという共通目標が
3人の友情を深めていく。
すべてのきっかけは、『ラジオ』。
ラジオ番組企画のリスナーによるバスツアーに参加した3人。『みね』君が、3人を同室にした。
彼がいいスパイスになった。
私 みね役の岡山天音 好きなんだよね。
彼の演技が好き。
最終回を迎えた夜は、なかなか寝つけられませんでした。
エンディングの ケセラセラを聞きながら
世界観に浸っていました。
新しい、家族の形。
昭和的な、なんだか懐かしい家族の形が混在した物語。
だから、高度成長時代の象徴の、団地が舞台だったりする。
古い価値観と、新しい価値観。
宝くじに当選するという、夢と
この3人の堅実で現実を見据えた、展開が
いい感じで、混在する。
最終回は、ちやーーーーんと、布石を回収して
もやっとすることなく、受け入れられる。
やっぱ 一番かなぁ。このドラマ。
みろるは、野田翔子 / 岸井ゆきのの境遇の一部にすごく
共感した。
友達が出来るけど、いつの間にか、避けられて
距離置かれて、誘われなくなり、
「どうして?」と、歩み寄るけど、悪循環。
そして、ひとりになる。
だから、新しい出会いを求めているのに、臆病になる。
めっちゃ共感。
他の部分は、共感できませんが
わぶちゃんもサチも、友達は欲しいけど、
もう求めていない、いや、求めていなフリをしている。
そう、バスツアーでラジオネームで呼び合う姿は
自分の事を誰も知らない人がいる場所に行きたい気持ちの可視化。
そして、リセットしたいのだ。
過去の自分を知らない人と、
一晩限りだから、楽しい時間を過ごせる。
楽しければ楽しいほど、現実に戻るのが苦しくなる。
もう一度、引き合わせたのは、一枚の宝くじ。
そう、何かの媒体がかまなければ、より深くならないのだ。
いつか、そう、いつか この関係がおわってしまうことを
3人は知っている。
だけど、それは、過去の自分の境遇をリセットする原動力。
唯一リセットできなかった、過去は、
最終回のサチの、未来の妄想で解決だ。
明るい未来に向かって、自転車をこぐサチ。
せめて、日曜の夜ぐらいは、いい事だけ考えようよ。
このドラマは、派手なストーリー展開はない。
心が感じ、心で見るドラマだ。
傑作でした。
余談
前クールで 「3000円の使い方」というドラマがありました。
3000円ね。
今回、ソロ活女子のススメ3の主人公の職場のポスターに
『3000万円の使い方』というタイトルがあるんだよね。
で、このドラマでは、『3000万円が当選する』という。
使い方が、かかわったみんなで使うという、なんかすごい回収なんだけど。。。
偶然か?
余談2
テレビ朝日は、この時間帯にドラマを新設しました。
一作目が この作品。
脚本が岡田惠和さん。
次のドラマの脚本が、野島伸司さん。
予告が解禁なんですが、挿入歌らしき音楽が・・・。
この枠って、50代以上をターゲットにしているのか?
楽しみでならない
覚書
岸田サチ / 清野菜名
野田翔子 / 岸井ゆきの
樋口若葉 / 生見愛瑠
市川みね / 岡山天音
住田賢太 / 川村壱馬(THE RAMPAGE)
岸田邦子 / 和久井映見
樋口富士子 / 宮本信子
主題歌
「ケセラセラ」Mrs. GREEN APPLE
脚本
岡田惠和