八日目の蟬
2011年作品
配給 松竹
20分カット
地上波で、ドラマ化され、映画版も3度も放送されている作品。
アカデミー賞を総なめだったというので、
録画していたものを、見た。
残念ながら、ノーカット放送ではなくって、20分ほどカットされている。
その20分に何が表現されているのか?
知りたくないなぁ。
覚書程度のストーリー
野々宮希和子 - 永作博美が、愛したのは、家庭のある秋山丈博 - 田中哲司。
子供ができるが、永作は希望したが、泣く泣くあきらめることに。
結果、子供が恵まれなくなった。
秋山丈博 - 田中哲司の本妻に子供が出来た。
家に残された子供を、夫妻が留守の際に、誘拐してしまう。
4年の逃亡。
瀬戸内海の島で、逮捕されてしまう。
誘拐された子・秋山恵理菜 - 井上真央は、大人になった。
妻子ある人の子を身ごもった 秋山恵理菜 - 井上真央は
記者と名乗る、逃亡先で出会っていた、安藤千草 - 小池栄子と
逃亡先の痕跡をたどり、前を向いて生きる気持ちになって終わる。
みろるの感想
不倫物は、あまり好きじゃない。
この物語は、誘拐犯の野々宮希和子 - 永作博美側の視点で表現されている。
どんな理由であれ、誘拐するのは、正当化できない。
唯一、心が揺さぶられたのは、
実母・秋山恵津子 - 森口瑤子の境遇と演技だ。
私も、同じことをしただろう。
同じように、心が壊れてしまうだろう。
誘拐されてしまった娘には何の罪もない。
だから、切ない。
母性という、今の時代に、女性を追い詰める言葉をテーマにしている。
とても苦しい作品だ。
少子高齢化の今、時代劇ですら
側室が堂々と描かれるのがはばかれる、時代。
大河ドラマを見ていると、実際、戦前までは、複数の家庭を持つのは、富を得た男の象徴。
それは、各家庭にちゃんと責任を持ているということ。
財力と、男としての器だ。
普通のサラリーマンが、その真似事をしたらいけないのだ。
殿様、大名じゃないんだからさ。
覚書
キャスト
秋山恵理菜 - 井上真央
安藤千草 - 小池栄子
野々宮希和子 - 永作博美
秋山恵津子 - 森口瑤子
秋山丈博 - 田中哲司
沢田久美 - 市川実和子
エンゼル - 余貴美子
沢田雄三 - 平田満
沢田昌江 - 風吹ジュン
岸田孝史 - 劇団ひとり
滝(小豆島の写真館主) - 田中泯
原作 角田光代
監督 - 成島出
脚本 - 奥寺佐渡子
主題歌
中島美嘉「Dear」