みなさん明けましておめでとうございます。
気が付けば昨年ブログ更新してからかなりの時間がたってました。
書き途中の昔話(池田機械)はとりあえず置いておいて、今日は普通にブログ更新。
早いもので会社経営をスタートしてもうすぐ丸10年を迎えます。30の時に始めた僕の新しいスタート。そしてもうじき40。
"プロ"経営者として生きていくために実践したこの10年間、いま振り返っても後先考えずによくムチャなことをやってきたなと思います。
誰かに迷惑をかけずに成長することはできませんでした。
(過去にご迷惑、ご心配をおかけした方々、本当にすいませんでした。)
先行投資の連続で資金が尽きそうな時は、大切な人たちに辞めてもらったこともありました。
じり貧の中、会社の所有権と引き換えに資金を提供してもらえないかお願いしに行ったこともありました。(ギリギリのタイミングでお断りさせて頂きましたが、先方の顧問会計事務所まで動かしてしまいご迷惑をおかけしてすいませんでした。。)
自分の判断により周りに迷惑かけ、どんなに絶望しても現実は変えられず、刻々と問題が大きくなっていった日々は地獄の底でした。
関わってくれた方、支えてくれた多くの方々の支えの上に今が成り立っています。
世の中には多くの若手経営者、ベンチャー企業経営者がいます。
優れた起業家たちは、時代の波に乗り、VCや大手企業等から資金調達を行い「○○億円調達に成功しました!」とメディア向けに発信しています。
外部から資本を入れてもらうことがなぜ成功??
自己資本と借入だけで成長続ける方がすごくない?
と、違和感を感じながらも、
彼らは圧倒的なスピードで事業を拡大させていきます。
さらに僕は"起業家"という職種で脚光を浴びている界隈の人たちに、何か悔しさを感じていました。
「何でこんなカタカナコトバばかり並べた頭でっかちなインテリ風起業家がチヤホヤされて、
誠心誠意経営と向き合っている自分がなぜ光を浴びないんだ!」
「潤沢な資本金を外から入れてもらい、本当に人を雇用する大変さを理解しているのか?全財産提供して、借り入れに連帯保証も付けて、たとえ売上ゼロでも社員に給料払い続ける覚悟がキミタチにあるんかい!?」
とまじで思っていました。
でもMBAでそんな精神論や根性論の講義なんてありません。
社長の使命である「企業価値を上げること」のため、経営に関するあらゆる分野を様々な角度からスマートに(?)学ぶのです。
知らないことばかりで毎日毎日勉強の日々なのですが、
僕が唯一知っている「プライドが雑草のように踏みつけられながらも実務ではトップ営業マン&トップ清掃マン&トップ迷走マンをやり続け、日々金策に疲労困憊しながらみんなのお給料を確保し続ける期間」というものが存在することは、世間ではあまりメジャーな問題として想定されていないようです。
いや、そんな期間って普通ないんだっけ、、?
僕が大変だっただけで、普通はうまくやればクールでエレガントな経営者になれるもんなんかな?
今をときめく起業家のみなさん。
あなたたちはすごいです。完敗です。
僕はエクセルとパワポしか使えません。(しかも基本操作のみ)
時代にインパクトを与えるようなサービスは思い付きません。最近のヒット曲すらわかりません。
若者に流行りのチックトックもやってないです。
昭和の人はコツコツと働き、自分の責任を理解し、仲間のために踏ん張って立ち続けることが美徳だったんです。
もう洗脳教育されちゃってるんで、たぶん暑苦しいくらいの昭和の人なんだと思います。
誰もやったことのないビジネスを考えることは僕の専門領域ではないけれども、組織やチームを成功に導くことこそ僕の分野だと思って、これからもみんなの力を借りながらコツコツと会社を作っていきます。
僕は起業家として光を浴びなくていいけれども、いつか会社に光が当たるように、日当たり良い場所探しながら前に進み続けます。
いつの間にか弟の面倒を見るようになった長男と、そんなお兄ちゃんの後ろをずっと付いていく次男にも、いつか光が当たる日がきますように。
明日からまたがんばっていきましょう。