先日38歳になりました。
実は自分が先日まで38で、これから39になるのだと本気で勘違いしていました。
1歳若返った気分の池田です。

人生うまくいかない事の方が多い。夕焼けに黄昏れる池田。

30歳の時に、当時赤字が1,500万ほど膨らみ、現金も残っていない会社を引き継ぎました。
すぐに借金をし長原にあった小さな英語教室を買いました。それがNatural English Schoolです。
ここを拠点に自分の理想の英語学校を作ることを決めました。


翌年に中目黒にあったインターナショナルプリスクールを買いとりました。自分ならここも再建できると信じていました。

池田、井戸から出てみました。ケロケロ。

長原、中目黒を買取った直後、社員同士のトラブルから内部分裂がおき10人いたメンバーの6人が急に辞めました。さらに社内反乱もあり、社員が生徒と一緒に辞めていきました。
中目黒の売上は僕が引き継いでから坂道を転がるように3分の1にまで下がりました。

思うようにいかない苦しい時期でした。でも自分を信じて、諦めませんでした。仕事が終わると夜中までチラシ配りしました。

そんな状態のまま二年がたちました。依然として経営が楽になっていたわけではないですが、何とか全ての事業を継続してきました。
そんな時に大崎にあった語学スクール、そして亀戸にあった留学会社を買わないかという話が来ました。すぐに買いとることにしました。さらに同じタイミングでセブ島にNatural English Schoolを作るプロジェクトをスタートすることにしました。三つの新事業を同時にやってみようと思ったのです。周りからは止められました。

全て自己資金で勝負にでました。
しかしながら、もちろん売上が思ったように上がらず資金が減り、倒産のカウントダウンが始まりました。

一度に動き始めた複数の事業は自分の力ではどうすることもできず、
頭を下げて数名に辞めてもらいました。
本当に申し訳なかった。

自分が挑戦すればするほど周りに迷惑をかけ、何のため、誰のために仕事をしているのかわからなくなりました。仕事をすることは迷惑をかけることだと思うようになりました。

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埼玉の土建屋さんに身売りすることが決まりました。


売上は必ず上がると信じていたし、本当にこの事業が大好きだった。ただそれまでの繋ぎ資金が足りない。僕にはどうすることもできませんでした。気力も無くなっていました。とても悔しかったです。成し遂げたかったこと(自分の理想のスクールを創ること)の挑戦ができないなんて。。

でも本当にギリギリのタイミングで融資が通り、自分の経営を続けることができました。その資金で自分の信じる道を、もう一度進むことができました。

また挑戦ができる!

それから会社全体の売上がどんどん上がり初めました。

良いメンバーが増えました。

信じた通り、赤字は解消されていきました。

どんどん内部改善、改革を進めていきました。

羽田空港から毎日空に向かって飛び立つ飛行機。

このタイミングで独立当初からやりたかった子供留学に力を入れていくことを決めました。

オーストラリアの語学学校、現地サポートの会社、国内では専門スタッフを入れ、パンフレットも揃い、イベント会社と地域を巻き込んだオリジナルの謎解きイベントも企画。

全ての準備は整いました。



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そしてその全てを壊すようにコロナが突然やって来ました。


長く暗いトンネルの始まりでした。

何が正しいのかわからない状況で、いくつもの厳しい判断に迫られました。

Natural English Schoolは全校で休校をし、石川台でのレッスンは撤退しました。留学会社は売上を作れず、何もかもが不安でした。



色々な金策をしながら、なんとか正社員・パートタイム社員、業務委託先まで全員の給料と雇用を守りました。

そーっと、びくびくしながら、現実を見る

長いトンネルも二年を過ぎる頃には、Natural English Schoolの生徒数はいつの間にかコロナ前より多くなっていました。
留学事業は依然として売上が無かったけど、当時の事業部長もコロナの終息を感じ始めていました。
みんな明るくなってきました。


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そんな矢先に、
思いもよらない事業部長の突然の訃報。

つい一昨日、ミーティングをしていたばかりなのに、


何もかもが急過ぎて、思考がついていきませんでした。


いつもそうなんです。もう少しのところで必ず何かがやってきて、僕の気持ちはどん底に落ちる。

すぐに自分が留学事業に入り、契約を頂いているお客様を担当。国内・海外の取引先にも状況を説明し、日々対応に終われました。
毎晩夜中に亀戸のオフィスに行き、必要な書類、データを探す日々。頭がパンクしそうでした。全ては自分が悪いんだと頭の中で延々とリピートしてました。


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ここまでが去年の6月までの話。

誰がどう見ても、うまくいっている会社とは思えないでしょう。
それでも創業から今まで、毎年増収を続け、成長を続けてきました。

現在の6月はどうかと言うと、Natural English Schoolは全校で過去最高の生徒数になり、今でも体験申込が止まらない状況。
満席で新規受け入れをストップしている校舎もあります。

留学事業はコロナの終息と取引先が増えたことにより送客数・売上・利益、全てが過去最高になっています。

会社、長原校、中目黒校、大崎校、留学事業、全て他の人から買い取ったものですが、どれもきちんと事業再生を果たしています。

何事もバランスが大切。頭にみかん乗せて歩くくらいが丁度いい

そして実は、今年の3月から新しいチャレンジをしています。
学習塾3校舎を新たに僕らのグループに迎えました。

この学習塾と僕らの英語教育のノウハウが融合できれば、塾業界でも英会話業界でもオンリーワンカンパニーになれる!僕はそう信じています。

依然として目の前の小さなトラブルは日々発生しますが、今までの経験からすると全く大したことはない。8年前はたった一人での挑戦だったけど、今はチームがいてくれる。一人では乗り越えられなかなったことが、今は乗り越えられる。

どんな人でも何かに挑戦すれば、うまくいかないことばっかり。でも失敗というものは諦めなければ失敗ではない。
だって上に書いた僕の困難は、まだほんの一例で、本当はもっともっと大変な試練があったけれど、全て乗り越えられたから。結果だけ見れば失敗ゼロ。

決算書や店舗数の推移だけ見れば「うまくいっている」と一言で括られてしまうかもしれないけど、簡単な成長ではなかった。
成長には必ず痛みが伴う。その痛みは耐え難く、過酷かもしれないけど、自分の力で乗り越えていかなくてはいけない。


気持ちが続く限り、もう少し頑張ってみます。