一気に花が咲き始め、自然界も『陽の気』がどんどん高まってきました。
心身ともにのびのびと活動的になって冬の間に溜め込んだ不要なものを体の外へ排出する力が高まってきます。
この時期活発に働く臓器が「肝臓」です。
この時期の肝臓は活動に必要な血液をどんどん貯蔵したり、脂肪を分解したり、体内の不要なものを解毒するのに大忙しです。
「肝」の働きを助けるものとして、「酸味」のあるものを取ると良いでしょう。
また、春はストレスにより自律神経のバランスが崩れやすい時期でもあるので、気分が落ち込みやすい方は、香りのあるものを積極的にとって気を巡らせることを心がけると良いです。気を巡らせることで「肝」の働きも高まります。
酸味と香りのある食べ物の代表的なものが、柑橘類ですが、この時期ははっさく、デコポン、ポンカン、などなど、色々な種類の柑橘類が出回っていますので、ぜひ積極的に召し上がってください。
柑橘の香りは以下のような効果があります
・ リフレッシュ
・ リラックス
・ 気持ちを明るく元気にさせる
・ 緊張、ストレス緩和 など
柑橘には免疫力の強化、美肌、疲労回復に働くビタミンC、βカロテン、クエン酸などの栄養もたっぷりです。
皮の内側の白い部分や袋や筋に含まれるビタミンPには、毛細血管を強くし
動脈硬化を予防する効果があります。
また食物繊維のペクチンには大腸ガン、糖尿病、心臓病のリスクを下げる効果もあります。
外皮には、リモネンなどが含まれており、免疫力を高める作用や抗がん、抗アレルギー作用があるといわれています。
漢方では、みかんの外皮を乾燥させたものを陳皮(ちんぴ)と呼び、食欲不振、嘔吐、咳、風邪、冷え性、胃腸虚弱などに用いられます。
今月のおすすめレシピ
【柑橘とトマトのフレッシュサラダ】
<材料>
柑橘類:1〜2個(いよかん、ぽんかん、グレープフルーツなど)
トマト(フルーツトマト):2個
玉ねぎ:1/4個
塩:少々 オリーブオイル:大1
<作り方>
1 柑橘類は皮をむき(実の薄皮もとる)
2/3を小さめに切る
残りの1/3は絞ってジュース(粗くで良い)にする
2 トマトはヘタをとって食べやすい大きさに乱切りにする
3 玉ねぎは細かいみじん切りにして、塩を少々振り、水にさらして絞る
4 ボールに柑橘のジュースと玉ねぎ、オリーブオイルを加えてよく混ぜあわせたところに、トマトと柑橘を加えて和える
※お好みでパセリなどのハーブを散らしていただいてもOKです