出来も不出来も運のうち | 癒しだけじゃないアロマ!!いつもわくわく探求♪

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今春、中学に入学した娘。
初めての中間考査を終え、先日成績表が手渡されました。

ドキドキの瞬間です。
任意で順位を聞くこともできるそうで、しっかりと聞いて帰ってきました

結果…思ったよりよい出来
娘、がんばってます。

成績表と一緒に渡された学級だより
担任の先生はマメな方で、日をあけずして学級だよりを作成、配付してくれます。

今回の学級だよりに、1つのお話が紹介されていました。

引用元はコチラ↓↓
老いの楽しみ (ちくま文庫)/筑摩書房
¥799
Amazon.co.jp

いい話だったので、ご紹介します
長い話ですので、興味のある方はオツキアイください

少々貧しい人も豊かな人とうらやまないし、少し豊かな人も貧しい人を見下したりしない。
何とか食べて、なにか着て、どこか寝るところがあって…並みの暮らしができれば、それで結構――みんなそう思っていたらしい。
『あとはもって生まれたその人の運しだい。つまりそれだけの福分(ふくぶん)ということさ』

出来も不出来も運のうち…器量のいいのも、頭のいいのも悪いのも、いろいろいるのが当たり前――ときれいさっぱり割り切って、お互い同士、なんなのかと差をつけることもなく手を貸しあって明るくたくましく生きてきた。

あれは私が小学校二年生のときだった。
先生から渡された全甲の通信簿をしっかり抱えて家へとんで帰った。
今のオール5――私は得意だった。
台所で煮物をしていた母に
『あのね、今日先生にほめられたのよ。私は特別よくできるって……ホラ見て』
そういったのに
『ヘェそうかい』
と言っただけで振り向いてもくれない。
つい
『…できてない子だって大勢いるのよ。ホラ、左官屋さんちの初ちゃんなんか、この間も算術ができなくて先生にうんと叱られて…』
とたんに振り向いた母は
『つまらないこと お言いでない。人間、学校の勉強さえできればそれでいいってわけじゃないだろ。
初ちゃんは算術は下手かもしれないけど、小さい弟たちの面倒をよく見るし、ご飯の仕度だってお前よりずっと上手だよ。人それぞれみんなどこかいいところがあるんだからね。
先生にちょっとほめられたくらいでいい気になるんじゃないよ、みっともない』
母は本気で怒っているように見えた――叱られることはめったになかったのに…。
(母さんの言うとおりかもしれない。初ちゃんは優しくて親切で、私も大好きなのに、悪いこと言っちゃって…)

急に恥ずかしくなった私は、にぎりしめていた通信簿をそっと背中にかくした。
特別という言葉が嫌いになったのは、あの時からのような気がする

長っ(笑)
先生、よくもまぁ、この長い文章を手書きでお書きになられたこと!!sao☆
キーボード入力していて、私、途中でくじけそうになりました(笑)

先生が伝えたかったこと……
自分より成績のよくない人を利用して(見下して)良い気持ちになりたい――これは人間としていやしいことである

知的障害者らが利用する山口県下関市の指定障害福祉サービス事業所で、職員が利用者に虐待行為をしていたとして内部告発がありました。
これも同じような状態だと思います。
これは氷山の一角に過ぎないでしょう。
優位に立つことを快感に感じる――人としていやしいことです。

自分より劣っている人間の存在を確認して安心したい、優位に立ちたい…この欲求は抑えられないものなのかもしれません。
けれど、それを表に出すか出さないか…
人としての真価が問われます。


先生の言葉、子どもたちの心に響いているといいなぁ