毎年恒例の閻魔市がこの時期にはありますが

今年はコロナ禍の影響で屋台もなく寂しい感じでしたね。

 

何時もこの時期は「笹団子」とある話しを思い出します。

 

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天国と地獄の違いを知りたいと、ある人が仏様に頼んで天国と地獄を見に行きました。

まずは地獄に行ったのですが、聞いていたのと違って、明るいしきれいな所でした。

豪華な建物に入ると大きな食卓があり、そこにはたくさんのご馳走が並んでいました。

 

食卓の様子をよく見ていると、人々は椅子に座って食事をしているのですが、

長い長い箸を右手にくくりつけられています。

 

その長い箸で何とかして食べ物を取って食べようとするのですが、

箸が長過ぎて折角つまんでも落とすし、つまめても今度は箸が長すぎて口に運べません。

 

だからいつも空腹でイライラしてやせこけていたのです。

また、他の人が目の前の大皿に箸を伸ばしてくると、取られまいとして争いが絶えません。

 

次に今度は天国に行きました。明るいしきれいな所で、地獄と同じ建物の中には大きな食卓があり、

たくさんのご馳走が並んでいます。人々が椅子に座って食事をしていましたが、そこも長い長い箸を

右手にくくりつけられていました。

 

なんと地獄とまったく同じです。しかし、ここの人々は血色も良く、満ち足りて幸福そうでした。

 

よく見ていると、ここの人達は長い箸で食べ物をつまんでは、

自分ではなく目の前に座っている人に食べさせていたのです。

「あなたからお先にどうぞ」「どうもありがとう」とか、「今度はあなたの番ですよ」「どうもありがとう」と、

お互いに相手に食べさせてあげているのです。

 

ここでは、自分のためにではなく、他人のために箸を使っているのでした。

人々は穏やかで、笑顔と感謝の言葉が絶えません。

 

これは我々の仕事や生活にも当てはまる話ですよね。

 

ただこのコロナ禍では綺麗ごとではすみません。

 

ただ、どうしたら世の中がよくなるか、どうしたら目の前の方が

そして社会が医療が幸せになるかを考えた上での行動や思考があると

良いと思っています。

 

自分だけ良ければいい、自分さえ良ければが

今の世の中にはあまりにも多い。

 

それでは地獄と同じです。

 

自分のためだけに箸を使おうとするのではなく、相手のために使うことが大切です。

 

さて、さて

今日も良い一日を過ごしたいと思っています。